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Last updated 6 days ago
7 days ago
「お前にはこの美しさがわからないだろ?」 中学生ぐらいの頃、親にインドネシアに連れられて旅行に行った事があった。 その時に、棚田という山を階段状に切り崩して水田にし、米を育てている場所に連れて行かれたのだが、そこで親は僕に対して冒頭の言葉を投げかけた。 夕焼の空を背景に、金色の光が水田に降り注ぐその姿は、いま思うと確かに美しい自然の風景であったように思う。 しかしその当時の僕は、その光景が大変にツマラナイもので、親が何に惚けているのかが、サッパリ理解できなかった。 子供は山の景色を美しいと思わない? ちょっと前に家族旅行に出かけた時の話だ。 その道中で田舎道の途中にポツンとあるベーカリーに立ち寄り、表のテラスで買ったパンを食べる事にした。 そこではまあ、美しい群馬の山々があり、僕は晴れたその天候の中でパンをかぶり付く事に、尋常じゃない喜びを感じていた。 一方で子供はまるで自然に興味を示さなかった。ふと、冒頭の場面が頭をよぎった僕は、子供に 「この山、美しくない?」 と聞いてみたのだが、子供は「全然そう思わない!ツマンナイ」と全力で言い放ち、ニンテンドースイッチのあつまれどうぶつの森に夢中になっていた。...
9 days ago
とある殺人事件の途中経過 2026年3月の終わりから4月にかけて、ある事件が世の中を騒がせた。……と、書くべきなのかもしれないが、事件の内容に触れるので、はっきり書く。 京都府南丹市で男子小学6年生が行方不明になり、結果として継父(この件についてはあとで触れるのであえてこう書く)が逮捕された事件だ。 結果として? 結果というのはおかしい。まだ裁判すら始まっていない。おれは推定無罪というものを大切なものだと思っている。なので、表現には気をつけたい。 とはいえ、これを書いている現時点では、逮捕が最新の情報だ。そして、殺人に関与したという供述があったという報道。 もちろん、警察のリーク情報がどこまで正しいかなんてわかりはしない。 おれはそんなに警察もマスメディアも信用していない。 でも、語るうえでその情報を自分が知っているということをごまかすわけにもいかない。 これから書くことが、その流れに乗ってしまう可能性を最初に警告しておきたい。 もちろん、今後の捜査の進展や、あるいは裁判でまったくべつの事実がわかる可能性もある。 ただ、今回おれが書きたいのは「事件の真相」の話ではない。なので、この時点で書きたいものを書く。それに「事件の真相」はあまり関係ない。...
10 days ago
この記事で書きたいのは、大体以下のようなことです。 ・昔の部下に、「他者への連絡・相談」が絡むタスクを必ず遅らせてしまう人がいました ・「叱られないか、どう反応されるかに対する不安」「相手の時間を奪ってしまうことへの罪悪感」「相談するタイミングの見極めが苦手」「過去の上司に対話を拒絶された経験」などが主な問題だったようです ・心理面とインフラ面の両方から、なんとか解決できないか、上司・同僚として色々試行錯誤しました ・しんざきのチーム内で一番効果があったのは「エスカレーションの単純化」と「エスカレーションルールの設定と周囲への共有」でした ・「部下のコミュニケーションコストをどう下げるか」というのはマネージャーにとって重要な仕事のひとつです ・一方、「連絡・相談が気軽にできる」というのが、ビジネスパーソンとして非常に強力なスキルになることも確かです ・特に4月からの新人の皆様には、「こまめな相談・連絡は何より自分を守るためのもの」「新人期間は、相談スキルを身につけるための無敵タイム」ということを覚えておいていただきたいです 以上です。よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 何度か書いているんですが、しんざきはDBを中心に色々やるITエンジニアです。部下をマネジメントしつつ自分でもタスクをこなす、いわゆるプレイングマネージャーの立場で20年近く働いています。 とはいえ最近はDBというよりクラウド絡みの仕事ばっかりやってまして、...
15 days ago
コンサルタント、という仕事は、初対面の、様々な人と話すことが必要な職業です。 しかし、不特定多数を相手にする接客業(例えばホテルや飲食店)が接客する相手を自由に選ぶことができないように、コンサルタントも大体において「話をしなければならない人」は、自分で選べません。 どんな嫌味な人であっても。 どんなに話を聞かない人でも。 どんなにワガママな人でも。 「その人に合わせた対応」を、その場で考えて行う必要があります。 しかし、私が個人的に苦手だったのは、上のような人々ではありませんでした。 正直なところ、話を聞かなかったり、ワガママであったりする人でも、「接し方」のコツさえわかってしまえば、対して困ることはありません。 それよりもずっと難しいのが「賢い人たち」と話すことです。 賢い人は、怖い 「本当に賢い人」に接したこと???あるでしょうか。 別に「IQが高い」とか、「勉強ができる」とか、そういった話ではありません。...
16 days ago
最近は、為替や株価について意識することが増えました。インフレが進んでモノの値段がドシドシ上がっていくと、貨幣の価値の曖昧さや水物っぷりが実感できますね。 貨幣の価値は絶対ではない。 経済に詳しい人には当たり前のことかもしれませんが、長年、デフレ経済下で暮らしていた私にはそれが肌感覚としてわかっていませんでした。 自販機の缶ジュースの値段が僅かずつ値上がりしていたこと、ファーストフード店のハンバーガーの価格が上下することは、本来、貨幣の価値が変動することを示すサインでした。 デフレ経済下にも、その兆候はちゃんと目の前にあったのです。にもかかわらず、私はそれを意識していなかったから見ていなかった。見えていなかったのです。 そして迎えた2020年代。 貨幣の価値は上下動し、それに伴ってモノの値段も上下動しています。チョコレートの値段も、コメの値段も、パソコンの値段も、素人にもわかるように変わり続けてきました。 それらは、ある程度までは需要の変化や供給側の都合によるものだったけど、それだけでは説明できない一面をも含んでいたのでした。 これは第一ライフ資産運用研究所さんからのグラフですが、日本では近年、物価の上昇が激しくなっており、2026年もこの傾向が続きそうです。 物価の上昇が激しくなっているということは、貨幣の価値、とりわけ日本円の価値が相対的に低下しているということです。 一万円札一枚で買えるモノの量が減っているので、まるで一万円札が腐ってきているようだ、と私はつい思ってしまいます。タンス預金しっぱなしのお金も腐ってきていると比喩できるでしょう。「お金はタンスにしまっておくと腐る」だなんて、誰も教えてくれなかったよ……。 本当は、ノーポジなんて存在しない...
17 days ago
「学校に行きたくない!くもんの宿題なんて嫌だ!」 ある日、子供がそういって泣き叫んでいた。 正直に言えば…気持ちはすごくよく分かる。僕だって学校になんて行きたくなかったし、くもんなんて拷問以外の何事でもなかった。 じゃあ、嫌な事からは逃げた方がいいのだろうか? この問いに対する自分の答えは「今よりもっと苦しくなりたいのなら逃げてもいいが、楽になりたいのなら逃げないほうがいい」である。 自由だからといって、社会の義務を背負わなくていいわけではない 現代社会はとても自由だ。私たちは基本的には誰かから何かを強制される事はないし、仮にされたとしても跳ねのける事はそう難しいことではない。 じゃあ現代社会は優しいのか?その答えはNO!である。 世の中は世の中で、求めている事がある。 例えば医者は病院で真面目に働く事が薄っすらと求められているし、子供は小学校に真面目に通う事が薄っすらと求められている。 この規範を踏襲している限りにおいて、世の中は人に優しい態度を取る。 病院で働く医者は「立派なかたですねぇ」なんて言ってもらえたりするし、学校でキチンと教育を受けている子供も「ちゃんと勉強して偉いねぇ」と言ってもらえる。...
22 days ago
30代に2回のクビを経験した。 いま思うと若気の至りだなぁと思うのだが、それと同じぐらい 「自分が上の立場になった時に、元気な若者を上手にあしらえない程度の精神性しか無い上司は、無様だな」 とも思う。 人間の精神の発達というのは、純粋な能力の多寡では推し量る事が難しい資質だ。 達観したっぽい事をいう小学生は山ほどいるが、実際に達観した境地にいる小学生というのは有り得ない。 何故なら、普通に考えて小学生が自分でリスクを取って、自分自身を死地へと投げ込むという事が、現象的に不可能だからである。 そういう意味では、よく分かっていないながらもリスクをとって自分で自分を追い詰めて、そこから這い上がってこれて良かったなと思う。 お陰様で、今では色々な意味で、理解した上で他人に優しく接する事ができるようになったと思う。 ロジックが分かった上で他人への気遣いができるようになったのは、とても役に立つ知恵である。 「現場が回れば…それでいいんだ…」 異性の顔の好みが千差万別なように、人間には様々な謎のこだわりがある。...
23 days ago
私は怒っている。 何に怒っているのかというと、上司と人生の不条理に対してである。 まずは、先月寄稿したこちらの記事を読んでほしい。 ミスを犯した役員が「被害者」ぶった日に、会社が失ったもの 「で、結局、どうなるんですか? 今回もマナミさんはお咎めなしなんですか?」 「経費の三重請求は、もし他の社員がやったら懲戒処分ですよ。あの人はミスばかりしてるのに、社長夫人だからという理由で毎回お咎めなしなのは、おかしくないですか?」 「ミスをしたのは自分なのに、自分がちゃんとできないのは社員の教え方が悪いと責任転嫁するなんて、人間性を疑います」 記事に書いたように、社長夫人であるマナミさんのせいで、会社の要であった社員が異動することになった。 本当はすぐにでも退職したいらしいが、「経理と総務を兼任している自分が、業務の引き継ぎと後任のフォローをしないままで辞めるとなると、途端に会社が立ち行かなくなってしまう。そんなことをすれば、これまで仲良くしていた同僚たちにも迷惑がかかる」との理由から、どうにか踏みとどまってくれているのだ。 彼女の責任感の強さに甘える形で、会社はどうにか日々の業務が回っているのだが、社長夫妻 「彼女が辞めると言い出さないのは、例えどんなに不満があっても、結局はウチの会社の居心地が良いのだろう」...
24 days ago
ウサギと戦争反対 ネットの話題は移ろいやすい。その速度は上がる一方だ。SNSでは反射神経だけが求められる。なにかものを言おうとすると、もう話題は通り過ぎている。ただ、いつ通り過ぎた話題を語るのも勝手だ。 Xでの話だ。あるイラストレーターが「世界中から戦争がなくなりますように」というコメントとともにウサギのイラストを投稿した。 これが炎上した。イラストレーターは自分がおかしくなった、暴走したと謝罪し、最後にはイラストも謝罪文も削除してXから去った。 正直、書いていて意味がわからない。おれは今そう思った。 実のところ、最初のポストを見たときも、それに最初についたであろう批難の声を見たときもそう思った。そうだ、おれはわりと移ろいゆく話題を追いかけてはいる。 そのときは最初の批難に対する批難、が多かったように見えた。そりゃそうだろうと思った。おれはそれで目を離した。が、ちょっと目を離しているうちに炎上、謝罪の流れになった。 なぜ炎上したのか。無責任に見えるからか? 現実の暴力に対して軽すぎるからか? そりゃおかしいだろう、という声も広まった。ウサギと戦争反対のイラストをアップするべつのイラストレーターも出てきた。「#NOWARBUNNY」というハッシュタグも作られた。これが読まれている時点で流行っているかどうかわからない。 ただ、話の根っこは流行っているかどうかではない。戦争の話だ。なぜ人は人を殺すのか。人類の文明や文化につねにつきまとってきた話だ。 そして、今なぜ「世界人類が平和でありますように」(文言がちょっと違うか)という願いが炎上するのか。これは考えるに値する。...
28 days ago
SF小説家、アーサー・C・クラークの小説が好きで、よく読む。 とくに、 「幼年期の終り」 幼年期の終り 「2001年宇宙の旅」 2001年宇宙の旅〔決定版〕 「都市と星」 都市と星(新訳版) 「宇宙のランデヴー」 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕 などは、何度も読み返した。 個人的に、「幼年期の終り」は、安部公房の「第四間氷期」などと合わせて読むのがおすすめ。...
about 1 month ago
3月5日に40歳になった。もうこれで、文句のつけようのない中年である。 小さい頃は自分が40歳になるだなんて想像すらしなかったし、40歳は完全無欠な大人だと思っていたが、実際には至らない点が多い。多少の円熟はしたとは思うが。 40歳を迎えて思うのは、次の10年が最初で最後のやりたい事に全力で向き合える機会だろうなという事だ。 20代30代の頃は、そもそも仕事や技能の取得が出来ておらず、それ故に自分がどれぐらいの能力があって、どういう事が実際に出来るのかが、全くわからなかった。 しかし40歳にもなると、さすがに自分の能力やスキルについては客観的に把握ができるようにはなってくる。その上で、自分が何を成し遂げるべきなのかを冷静に見据え、それらにコツコツと向き合い続ける事で、きっと明るい50代が迎えられる事だろうという予感がある。 いま思うと、20代~30代は苦の連続だった 最近の僕は精神的にはとても落ち着いている。この落ち着きが何に由来するかといえば、若かった頃にあった「会社に行きたくない」という感覚が薄いからだと思う。 いま思うと、20代30代は地獄だったように思う。その地獄が何に由来するかといえば、結局は会社に行くと自分が何かをできない事を痛感させられ、それで自尊心が削られるからだ。 この自尊心の目減りが会社に行きたくない、働きたくないという正体の9割ぐらいだった。 しかし40代になり、少なくとも自分の専門分???に限っていえば幸運にもそれなりの才覚に恵まれていたという事がハッキリとするようになってからは、僕は会社にいくのが全く苦痛ではなくなった。 むしろキチンと自分の能力を発揮して自分自身の存在感を出せるという事もあり、働く事が楽しくなったとすら言えてしまうかもしれない。 やりたくない事をやらなくては、人は楽にはなれない...
about 1 month ago
数日前、「脱オタクファッション」について当時を知る人々とおしゃべりする機会があった。 1980~2000年代は、オタクとみなされることが社会不適応者の烙印たりえる時代だったから、そうしたマジョリティからのオタク差別をかわすための擬態として、「脱オタクファッション」を求める向きが存在していたわけだ。 ところで、オタクが差別の対象となる時代は、オタク界隈が日陰者の隠れ家たりえる時代でもあった。 オタクが社会不適応者の烙印だったからこそ、社会不適応者にとってオタク界隈がアジールたり得た、とも言える。 当時のオタク界隈はカウンターカルチャーとして機能していた、とも言えよう。 そのことは、当時の景色からも、そこで生まれたコンテンツからも、そこで育ったクリエイターからも言えるだろう。 社会のマジョリティからは蔑まれても、内部に独自の価値観やステイタスを持ち、「マジョリティの価値観やステイタスから距離を置ける社会空間」としてのオタク界隈。そこに救われた人はけっして少なくなかったはずだ。畢竟、成功したカウンターカルチャーとはそういうものではないだろうか。 ところが00年代後半以降、オタク差別は次第に解消され、オタク界隈で育まれていたコンテンツ???クリエイターが広く支持されるようになっていった。オタクという言葉の響きも、のっぴきならないものからライトなものへと変化した。 それはカウンターカルチャーとしてのオタク/オタク界隈の終わりの合図でもあった。控えめに言い直すなら、オタク界隈がマジョリティに親和的になった、とするべきだろうか。 コンテンツで例示するとしたら、たとえば00年代なら『涼宮ハルヒの憂鬱』であり、10年代なら『君の名は。』であり、20年代なら『超かぐや姫!』あたりが事態をよく物語っていると思う。 それで良かった、とも言える。 オタクがマジョリティになっていくと同時に自分自身も社会に馴染んでいき、社会へと組み込まれていった世代にとっては特にそうだ。...