Follow feeds: blogs, news, RSS and more. An effortless way to read and digest content of your choice.
Get Feedernote.com
Get the latest updates from ROUNDERS(ラウンダーズ) directly as they happen.
Follow now < 10 followers
Last updated 17 days ago
over 3 years ago
勝利ジョッキーインタビューにて、福永祐一騎手が何度も繰り返し言っていたように、道中のポジションが全てであった。気難しい面のあるカフェファラオだからということのみならず、他の出走メンバーであったとしても、外の3、4番手がフェブラリーステークスを勝つためのポジションである。スタートしてから第1コーナーまでの間、意識的に勝ちポジを取りに行けたかどうかが勝敗を分けたとも言える。カフェファラオと福永祐一騎手だけは外を目指し、それ以外の馬とジョッキーは内ラチを向いていたのだ。東京競馬場のダート1600mコースは、スタート直後に80mほど芝コースを走る。ポケット地点からの発走となるため、外枠からスタートした馬たちの方が、内からスタートした馬たちよりも少しだけ長く芝部分を走ることができ、その分スピードにも乗りやすい。そして何よりも、スピードに乗った馬たちが外から被せてくるようにして第1コーナーに突入し、そのままコーナーを回りながら直線に向くため、内に入った馬は外から寄られるような形になり非常に乗りづらい。もう少し前にポジションしたいと思っても、前が詰まったり、窮屈になることで、馬を下げざるを得ないこともある。続きをみる
over 3 years ago
エフフォーリアの異次元の強さだけが光った有馬記念、というと言いすぎだろうか。岡田牧雄氏は「ディープインパクト級」と語っているが、もしかするとそれ以上かもしれない。ディープインパクトは3歳時の有馬記念でハーツクライに負けたからではなく、エフフォーリアの競走馬としての強さがそれほどに規格外ということだ。上がり33秒台を問われる瞬発力勝負の舞台ではそれを上回る鋭さで勝利し、上がりの掛かる馬場やコースで行われるレースでは他馬をパワーとスタミナで圧倒する。パワー型とかスピード型とかスタミナ型とか競走馬にタイプがあるとすれば、エフフォーリアは全能型というべきか。あえて言うならば、ディープインパクトのレーダーチャートは瞬発力とスピードで振り切っていたのに対し、エフフォーリアはスタミナとパワーで突き抜けているというイメージである。グレード制を導入した1984年以降、天皇賞・秋を勝ち、有馬記念に直行した6頭の成績が【0・1・1・4】という数字には意味がある。秋シーズンが始まったばかりの東京競馬場の絶好の馬場で行われるで行われる天皇賞・秋はスピードと瞬発力が求められるのに対し、シーズンオフの傷んだ馬場で行われる中山競馬場の小回り6つコーナーで行われる有馬記念では、勝ち馬に問われる能力のレーダーチャートの形が違いすぎるのだ。だからこそ、あのアーモンドアイもレイデオロも、ジャパンカップをスキップして万全の態勢で臨んだにもかかわらず、敗れ去ってしまっていたのである。エフフォーリアはサラブレッドには強みもあれば弱みもあるという私たちの常識を超えた馬であり、まさにディープインパクト超級ということだろう。続きをみる
over 3 years ago
競馬のレースにも人生にも流れというものがあって、それに上手く乗れた者が勝者となり、そうでないものが敗者となる。もちろん、流れに乗っただけでは勝てないので、勝ったということは強さを兼備していたということではあるが、流れに乗れずに敗れた者たちの中には強さを秘めている馬がいたということも忘れてはならない。今年の朝日杯フューチュリティステークスは、ドウデュースが流れ乗って勝った強い馬であり、2~5着馬は流れに乗れずに敗れてしまった強い馬たちということになる。カジュフェイスがハナに立ち、前半マイルが46秒2、後半マイルが47秒3という引き締まった流れでレースを引っ張った。前半がやや速いと感じたのか、それとも阪神芝1600mコースの最後の長い直線を考慮してか、好スタートを切ったダノンスコーピオンやセリフォ???の鞍上は引っ張り気味に前半を走らせていたのに対し、勝ったドウデュースはスタートから一度もブレーキを踏むことなく最後の直線を向くことができた。勝つときはこういうもの、と武豊騎手は思っているはずであり、まさに全てが完璧に運んだ美しい勝利で念願の朝日杯フューチュリティステークス制覇を成し遂げた。続きをみる
over 3 years ago
ダークペイジとトーホウラビアンが3番手以下の集団を引き離して逃げ、前半マイルが46秒4、後半マイルが47秒4という引き締まった流れをつくりだした。ウォーターナビレラ以下は平均ペースといったところか。後ろから行った馬たちにもチャンスがある、展開による有利不利の少ないレースとなった。1番人気に推されたナミュールは立ち遅れが響いて4着に敗れたが、それ以外の馬たちは力どおりの決着(着順)と考えて良いだろう。勝ったサークルオブライフは、先行集団を見る形でレースを進め、最後の直線に向いてから余裕を持って追い出されるや、先に抜け出していた馬たちをまとめて捉えてみせた。そもそもイクイノックスに敗れた新馬戦も強いレースであったし、2戦目の未勝利戦は衝撃的な勝ち方、前走のアルテミスステークスも前残りの競馬を強引に差し切ったものであり、現時点ではこの馬の実力が一枚上であることは間違いない。パドックでは急に入れ込んだり、落ち着いたりと不思議な性格の馬であるが、とにかく地脚が力強い。続きをみる
over 3 years ago
最内枠を引いたソダシがスピードを生かしてそのままハナに立ち、譲ったインティ、行き切れなかったカジノフォンテンという並びで最初のコーナーを回った。初ダートのソダシにとっては砂をモロに被りたくないという意識が先頭に立たせたのだろうし、枠順が逆ならばインティが逃げていたはず。あらゆる要素が重なってソダシが誘導馬を務めることになり、前半マイルが49秒3、後半が48秒3というスローペースに落ち着き、前に行った馬たちに???って有利な展開となった。勝ったテーオーケインズは、今回はスタートも普通に出て、走りたかったポジションを苦もなく取ることができた。休み明けであった前走を叩いて、体調もアップしていたこともあり、道中の手応えも抜群、あとは直線に入って抜け出すだけという競馬であった。驚かされたのは抜け出してからで、松山弘平騎手がステッキを一発入れると、後続を突き放す一方で6馬身差の圧勝、完勝、楽勝であった。歴戦のダートの猛者たちの中に入ると、筋骨隆々のゴツいタイプではないが、ダートで推進力を発揮する馬である。来年はブリーダーズカップに挑戦して、そのスピードを披露してもらいたい。続きをみる
over 3 years ago
コントレイルがジャパンカップで有終の美を飾った今、この馬に思い入れのある私としては実に晴れやかな気持ちではあるが、ずっと一点だけ曇りがある。それはホープフルSのレース後、ノースヒルズのGMである福田さんとの会話にある。「おめでとうございます!」と声を掛けると、「福永騎手が上手く乗ってくれました。それにしても、ひとつ勝つのは難しいですね」と福田さんはニッコリと微笑んでくれた。それに対して私は「去年のサートゥルナーリアはレース後もゆったりと歩けていたので、コントレイルにとっての課題はそのあたりですかね。今後は距離も延びますから」と率直に言ってしまったのだ。後から思い返すと、素人にそんなこと言われたくない(言われなくても分かっとるわ)という話だが、福田さんは優しく「そうですね」と返してくれた。続きをみる
over 3 years ago
内からホウオウアマゾン、クリノガウディーが先手を奪い、それにサリオスやグレナディアガーズが続き、前半マイルが47秒6、後半マイルが45秒0という、G1レースとは思えないほどのスローペースに流れた。最後の直線に向いてからの究極の瞬発力勝負となり、ディープインパクト産駒最強のマイラーであるグランアレグリ???が突き抜け、56kgの斤量に恵まれた3歳馬たちが2、3着を占めた。レースは生き物とはいえ、さすがにこのペースは遅すぎて、今年に限っては力と力のぶつかり合いという激しさはなかった。それにしても、ここが引退レースとなったグランアレグリアは、桁違いの末脚を披露して完勝した。スタートしてから前進気勢に欠ける素振りを見せたときはヒヤッとしたが、エンジンが掛かり始めるとしっかりハミを取り、最後の直線に向くや走る気満々。あれだけ後ろから外を回しても楽に差し切るのだから、このメンバーとこの距離では力が違った。前走の天皇賞・秋はやや力を要する馬場と2000mの距離が影響して伸び切れなかったが、さすがに今回は盤石の勝利であった。続きをみる
over 3 years ago
シャムロックヒルが飛び出し、ロザムールが外から被せるように競りかけた結果、前半1000mが59秒0、後半が60秒8という超ハイペースに流れた。前半と後半の落差だけでは分かりにくいならば、今年の上がり3ハロンの時計(36秒5)を過去のレースのそれを比較してみると良い。2020年 34秒82019年 34秒62018年 34秒72017年 34秒42016年 34秒12015年 36秒3 やや重2014年 34秒12013年 34秒52012年 36秒4 重馬場2011年...
over 3 years ago
カイザーミノルが先頭に立ち、内からトーセンスーリアが追いかける形でレースは進み、前半1000mが60秒5、後半1000mが57秒4という究極のスローペースになった。最後の直線に向いてからの瞬発力勝負となり、直線に向いたときのポジションと一瞬の爆発力が問われるレースとなった。せっかくの3強が揃った天皇賞・秋だけに、もう少し流れて底力を問われる激しい内容になってもらいたかったが、それでもゴール前の3頭と3人の騎手たちの叩き合いは迫力十分???あった。勝ったエフフォーリアは、ほぼ完璧なポジションでレースを進め、最後の直線における爆発力も素晴らしかった。着差こそ1馬身であり、斤量も2kg軽いとはいえ、コントレイルにはパワーで、グランアレグリアにはスタミナで上回る、圧倒的な勝利であった。ディープインパクト産駒にとって有利な、一瞬の切れ味を問われる軽いレースになったにもかかわらず、ディープインパクト産駒の名馬2頭を完封してしまったのだから末恐ろしい。続きをみる
over 3 years ago
大方の予想どおりエイシンヒテンが先頭に立って、前半1000m61秒2、後半が60秒ジャストというスローペースを刻んだ。今年は阪神競馬場で行われ、ややタフな馬場であったことも含めても、全体の時計が掛かっており、京都競馬場で行われていた秋華賞とは別のレースであったことは確かである。前に行った馬たちに有利な流れではあったが、上位を占めた3頭はこのメンバーでは一枚力が抜けていた。勝ったアカイトリノムスメは、終始、ソダシを前に見る理想的なポジションでレースを進め、最後の直線の急坂でもグイッと伸びてみせた。馬体重がマイナス2kgと、馬体面での成長がほとんど見られなかったのは残念だが、秋華賞に向けての仕上がりは良かった。母アパパネはギュッと実の詰まった果実のような馬体を誇ったマイラーだったが、アカイトリノムスメは胴部に長さがある???うに、ややスタミナ寄りの馬体に出たのだろう。そう考えると、この馬体はアカイトリノムスメの個性であり、母と比べるべきではないとも思う。距離が延びるエリザベス女王杯はさらにレースがしやすいはず。走ることが好きだったアパパネの娘からクラシックホースが出る日が来るなんて、競馬の時計は回るのが速い。続きをみる
over 3 years ago
押し出されるような形で武豊騎手のブルームが先頭に立ち、英ダービー馬であるアダイヤ―と日本のクロノジェネシスが続く。この隊列だけ見ても、さすが凱旋門賞と言ったところ。道中は凱旋門賞にしては流れた方ではないだろうか。最後の直線では、中団で脚をためた馬たちが内と外に分かれて伸びた。今年も重馬場で行われたように、不思議と最近の凱旋門賞は雨に降られることが多く、パワーはもちろんのこと、無尽蔵なスタミナと最後まであきらめない精神的な強さを求められるレースになっている。勝ったトルカータータッソはドイツの生産馬。血統表を見てもらえば分かるが、父方の3代母Alyaと母方の4代母Allegrettaは父母が同じ同血であり、つまりトルカータータッソはAlyaとAllegrettaの3×4の牝馬クロスということになる。さらにその血を辿ってゆくと、ビルカーン、アルケミスト、ヘロルドとドイツ父系の祖たちに行き着くように、トルカータータッソは現代に受け継がれるドイツ系統繁殖による生産馬なのである。パドックで見たときは非常に美しい馬だと感じたし、レースに行っても苦しくなってからさらに伸びる姿勢はさすが精神性を重んじるドイツ馬である。続きをみる