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about 10 hours ago
Amazonでよく見るチタンマグに注ぎノズルを取って付けた構造のドリッパーケトルを買ってみたのでレビューしてみる。私が買ったのはLIXADAというブランド。ノズルを外せることによりコンパクトになるのでアウトドアで便利。フルセット内容(謎のカップが付属)セット内容はこ...
about 10 hours ago
Amazonでよく見るチタンマグに注ぎノズルを取って付けた構造のドリッパーケトルを買ってみたのでレビューしてみる。私が買ったのはLIXADAというブランド。ノズルを外せることによりコンパクトになるのでアウトドアで便利。フルセット内容(謎のカップが付属)セット内容はこんな感じ。本体、蓋、注ぎノズル、注ぎ口を外した時のためのキャップ、謎のカップ。重量:全て混みで127gケトル本体、ノズル、蓋だけだと94g容量:すり切りで入れて400ml収納サックは無い。蓋は取っ手が立つが穴がないのが残念。しかも蓋と本体の嵌合がけっこうキツい。そして謎のカップは何に使えばいいのかイマイチわからない。ここにドリッパーセットして注げばいいのかな?既に結構残念なところがある。スタッキングするとこんな感じ。どうしてもなかでノズルが暴れる。ノズル部分について気にな???ノズル接続口はこんな感じ。内側にシリコンと思しきパッキンが付いているので水は漏れない。ノズル側はナットのように根本をクルクル回せば締まる構造。ネジが精密ではなく隙間もあくし、最初真っ直ぐ入らずに少しバリが出てしまったがパッキンまで到達すればなんとかそれでシールできている模様。これ個人的には直火によって悪影響が出そうだなと思っている。ドリッパーとしての性能はめちゃ良いドリッパーとしてはとても細くお湯をそそげるのでとても良い。ただかなり細いのでカップラーメンとかには向いてない。このノズルはグースネック(アヒルの首)と呼ぶらしい。最も不満なところ最初から底面が少し膨張しておりフラットではなかった。よって水平な面の上でクルクル回る。底面にリブ加工もされていない。やはりここがダメだよ中華クオリティと言ったところか。総合的には「良」よりの「可」の製品私は今のところ、直火では使用していない。単に外で使用する機会がまだ少ないというのもあるが、別で沸かしたお湯を一度ここに移すとコーヒーを淹れるのにちょうど良い湯温(90℃〜80℃)になるからだ。しかしそうなるとメモリが欲しいなぁと思う。あと直火にかけることの不安もある。シリコンパッキン部分や接続ネジ部分の熱による変形等が無いとも限らないからだ。家で淹れるときはキッチンスケールで湯量を計っているがキャンプだと予めお湯を沸かす前に水量を計量しないといけない。ちなみに湯温管理には温度計固定のクリップが便利。ドリテック(dretec) 揚げ物用温度計 温度計 取り付け 料理 ステンレス 油 揚げ物 肉 コーヒー テンパリングドリテック(dretec)色々と残念なところがあるが私個人としては総合的にめちゃいいとまではいかないけどまあまあ使えるという評価。残念な点も多いが、やはりノズルを外せるという携行性の良さは他に代え難いものがある。山やキャンプでこだわりのコーヒーを淹れたいならこれはあると嬉しいケトルだ。LIXADA チタン...
3 days ago
前置きどうも、キャンプ苦手おじさんです。最近キャンプの二大要素はキャンプ飯とテント設営だと気付きました。キャンプ飯は料理苦手なので置いていおいて、テントはこだわらないとマジでキャンプへのモチベーションに影響すると気づき始めたのです。なにせ今まではエスパー...
9 days ago
人から「山登るときどんな格好をすればいいんですか?」と聞かれたときに答えるためにまとめました。このまとめの見方参考になりそうなサイトを3つ+1つ挙げつつ、それがどんな内容なのか、どんなところが参考になり、参考にならないのか。どのように見て受け取ればよいのか...
about 1 month ago
長年ワークマンのロングパンツをいくつか紹介してきたが、正直こういうのを待ってたというロングパンツが出てしまった。これはガチ。アンバサダーなのに自腹で忖度なしレビュー!待望のトレイル用ロングパンツ見てくださいよこのシルエット。良くないですか?こちらは有名アウトドアウェブマガジンのOutdoor Gearzineさん協力開発品とあって、今までのワークマンのパンツとは作り込みが全然違う。175cmでMサイズ着用。動きやすく、軽く、蒸れないので寒い時期のトレランやランニングに最適。ついにやってくれたなワークマンよ。理想のトレランロングパンツとは!まず、私の理想とする冬場などのトレランや平地ランで使えるロングパンツについて書こう。まずシルエットがスリムでバタつかず、裾はテーパード、余計なポケットは無くて速乾、軽量という条件だ。ようするにジョガーパンツである。たとえばパタゴニアのテラボンヌジョガーは理想的な形なのだろうけど、値段が高い。他にもモンベルのクラスランナーパンツなども有名。私が実際一番使っているのがデカトロンのランニングロングパンツ(キプラン)とトレーニングパンツ(ドミオス)の二本立てで収まっており正直これが最強だと思っていた。しかし今回のワークマンのトラックライトパンツはそれらと完全に同等と断言できる。このブログではグンゼのパンツが良いと紹介して今も愛用しているが、あれはいかんせん走るには生地が厚いのがネック。その分タウンユースにはぴったりなのだが(というか元々タウンユース)このトレックライトパンツは薄いのでそこをクリアしておりちゃんと山用。今までワークマン製品ではランニングで使えるパンツということでトラベルシェルパンツをレビューしたことがあり、そのときは丈がアンクル丈だったのが懸念だったが今回はそれもクリア。つまりトラックライトパンツは私の理想なのだ。それなのに税込1,900円なんだから買うしかない!正直これは大手メーカーが困るレベルだと思う。アウトドア小売店も困る。ゴム紐締めのウエスト部ウエストはゴムと紐。ランニングパンツはこれでなくっちゃ。バックルのついた内蔵ベルトやベルト外付けではウエストポーチをつけたときの皮膚への干渉が気になるし、ランニングなどの激しい体の動きの妨げにもなる。無駄のないポケットお尻にポケットが二つ、サイドに二つ。お尻のポケットはチャックもボタンも無し。座った時の干渉が無いのがいい。サイドポケットはジッパー開閉式で貴重品を入れた際の脱落防止になる。バタつかない裾まわり特筆すべきは裾周り。裾を絞れる調節ジッパー付きでテーパードにできる。走っているときのバタつきを抑えて足捌きを快適にする効果あり。個人的にはどうせジッパーにするならテーパーをもっと帰宅してほしかった。テーパードと普通裾の2Way仕様とのことだが、普通裾いる?と思ってしまう。ここはもう少し振り切って欲しかったところ。でも別に問題になるほどではない。ジッパーに沿ってドット状のリフレクターもある。面白いなと思ったのは裾の内側両サイドにループがあるところ。ゴム紐等を通して踵に引っかける用だろうか。それともシューズにゲイターのように引っかかる?いまいち用途は不明だが何かカスタマイズできそうな感じ。重さ168g(Mサイズ)とサイズ感デカトロンのランニングパンツで200g越えなのでこれは軽い。ちなみにサイズ感だが私は175cmでMとLなやんでMにした。長さ的にはLでも良いのだけどやはりダボ付きが少し気になった。もちろん今までのワークマンのなかでは格段にスリムなのだが。そこは欧米ブランドほどは振り切れずというところか。とりあえず店頭で試着してみることをおすすめする。カラーはモカ、ネイビー、ブラックがあった。写真はモカ。早速近所の裏山を走ってみた標高差600mを早足で登り、下りは走った。問題なく使えるのはわかっていたが、やはり問題ない。いや快適。これはランニングのロングパンツとして完成度が高い。立体縫製かつ生地はストレッチが効くので足上げは問題無いし。テーパードで足捌きも良い。シルエットも良くて単に「すとん」となっているテーパードじゃなくて大腿部と脛に沿ってくれる感じがワークマンっぽくないぞ!この日は普通なら短パンで行きたかったくらいの気温ではあったが蒸れず、熱くなりすぎずで快適だった。ここまで触れなかったが撥水性も凄いらしいので小雨が降っても安心。これで1,900円なのだから思わず笑みがこぼれる。ワークマンさんありがちなのはこういう製品は来年も継続して販売するとは限らないこと。あと25春夏製品で出ているので肝心の秋冬には店頭にないこと。今買っておくことを強くおすすめする。ということで早く2本目を買わねば。ちなみに筆者はノーマルなワークマンのお店で変えたのでワークマンプラスとかそういうお店じゃなくても買えます。探せばきっとあると思う。※この記事はワークマン公認アンバサダーとして製品提供を受けたわけでなく自腹で忖度なしの記事です。 おわり2025年4月21日いつもご愛読ありがとうございます!このブログを応援して下さる方は↓クリックお願いします!にほんブログ村登山・キャンプランキング
2 months ago
大分県の老舗「山渓」の破産かつて高潮にノリに乗っていたキャンプブームが目に見えて引き潮になっているようだ。2025年3月27日、大分の老舗アウトドア用品店「山渓」が破産とのニュースが飛び込んできた。ヤフコメを見ると一定数の人が「山と溪谷社」と混同しているようだが出版社とは全く別の大分県にあるショップである。 2021年に私は「潰れる店と残る店」と称して登山業界のこれからについて記事を書いたことがある。 このとき、山渓にも言及しており、EC(イーコマース)に強い山渓は生き残っているとしていた。当時潰れていた昔ながらの登山用品店は街の駄菓子屋のような経営のお店であって、大分でいかに来客が少なかろうともECが強ければ生き残ってけるのではないかと考えていた。しかしどうやらそんな甘くは無いようだ。キャンプブームの終焉2024年2月にはスノーピークの減益を受けて、キャンプブームはかなり落ち着いてしまったのではないかと考えた。 コロナ禍が終わり、キャンプに投資していた層が別の娯楽に移ってしまったということだ。キャンプ、特にファミリーキャンプは道具が高い割に継続して使うハード層が少なく、人生のステージの中で一過的なものだ。子供とキャンプなどと考えていた親も、子供が大きくなってついて来てくれなくなれば自然と行かなくなる。キャンプ市場が危ういということについて、株式会社スクロール(アウトドア用品EC大手のナチュラムの親会社)が決算報告にこんなこと書いている。(株式会社スクロール 2024年3月期 決算説明より)山渓はなぜ潰れてしまったのかここで山渓の話に戻ろう。山渓はなぜ潰れてしまったのだろうか。Yahoo!ニュースで気になったのは報じ方が山渓を「アウトドア専門店」としていたことだ。私としては「登山のお店」だが、ECをやるうちに、そしてキャンプブームの中でキャンプ用品にも大きく手を出していたと想像する。そうなると登山とキャンプを一緒にして「アウトドア専門店」となるのだ。このキャンプに手を出したことがやはりまずかったのではないだろうか。またECに特化していたのも良くなかったと思われる。いくら通販で全国に販路を広げていても楽天ショップだと楽天への上納金や他のショップとの価格競争、負担しないといけないのに上がっていく送料など、その実情はかなり薄利だったと推測される。特に大分からの発送だと送料は高くなったと思われる。そこで売り上げが低迷してしまうと資金繰りが難しくなるというところだろうか。登山小売店は増えている印象一方で小売の登山用品店でローカルショップは増えている印象がある。これは「潰れる店と残る店」でも言及している。SNSの発達によってネットをうまく活用して「人の魅力「お店の魅力」を全面に出して顧客を掴んでいるのだ。また、「キャンプブームの終焉」でも言及したが、キャンプと違い登山は「体験消費」型のアクティビティだ。キャンプは「モノ消費」で道具を買ったらもうそれで終わりで、いわゆる「中毒性」にかける。(ソロキャンプは登山よりかもしれないが)。それゆえにキャンプとは別に根強い活動層が一定数市場に常にいる。「アウトドア市場」という幻想これは再現性があって、90年代のバブル後の「でもしかアウトドア」と同じ状況だ。90年代不況になってしまって従来のお金のかかる旅行ができなくなった人々が「アウトドアでもやるか、アウトドアしかないか」と言って始めたキャンプブームがある。コロナ禍でのブームも結局蓋を開けてみればそれと同じだったわけだ。これには実は私は違和感があって、市場を分析する企業のマーケターの立場の人間がひとつ間違いをおかしているのだ。それはアウトドア市場の中にキャンプと登山を入れていることが間違いということだ。ナチュラムの売上分析でもアウトドア・キャンプ市場が縮小とあるが、市場を分析するならキャンプと登山を分けて考えないといけない。キャンプは売上が大きいが波が大きい。登山はそこまで大きくないが浮き沈みが少ない。それはなぜかというと登山をやる人はほとんどキャンプをやらず、キャンプをやる人はほとんど登山をやらないのだ。例えるならバイク市場と乗用車市場を一緒にしてマーケティングしているようなものだ。ターゲットが違うのだからその見方では本質が見えてこない。だからアウトドア専門店でもキャンプに比重高い店は危うくなり、登山に比重が高い店は続けいるというわけだ。登山のお店だっとところが「ブームも来てるしうちもキャンプを拡充しよう!」なんてことをすると大きな揺り戻しが来るということだ。「アウトドア市場」なんていうものはなく、あるのは「ファミリー(グループ)キャンプ市場」と「登山市場」だ。これらを正しく分析しないとこれからさらに業界内の明暗が別れてきそうだ。おわり2025年3月28日いつもご愛読ありがとうございます!このブログを応援して下さる方は↓クリックお願いします!にほんブログ村登山・キャンプランキング
2 months ago
3月28日より発売のパーゴワークス新作ザック「ZENN」シリーズ。実物はまだ見ていないがネットから見れる公式情報からいろいろと得た印象を書いてみる。開発コンセプト、テーマとして謳っているのが「無駄なものは削ぎ落し、本当に必要な機能だけを磨きぬく」とある。どのあたりでそれを実現しているのか探ってみよう。大小のザックが一体化したような形状写真:パーゴワークス公式サイトまず目につくのが、まるで親子亀のように大きなザックに小さなザックがついているような外見。一目でこれは外付けの拡張用だとわかる。しかしデザインに一体感があるので単なる外付けのような違和感がなく、二つが一つに仕上がっている印象を受けた。どれくらいの密着度なのかが気になるところ。こういうモジュール的な発想はハイキングモデルザックのバディシリーズと共通するところがある。バディはサコッシュのスイッチ、ショルダーポーチのスナップとデザインを統一していてそれぞれをザックと合体させることができるのだ。しかしバディの場合はスイッチ、スナップは個々で独立した製品であり、オプションでパーツ的に組み合わせられますというコンセプトだったが今回はそれとは少し違うようだ。アックスホルダーのスリーブらしき構造も見えるので冬季にも対応している。全体的には古典的なシルエット写真:パーゴワークス公式サイトまず見た目を見ていこう。容量は25、35、45リットルの3カテゴリ。全体のシルエットとしてはオーソドックスなザックで、むしろ古典的とも言える。無駄なものはまさに削ぎ落とされた結果とも見える。ただショルダーハーネスは最近の流行りで幅広収納付きだが、これはラッシュ譲りの性能。形状的にはスナップの形も踏襲してるように見えるので利便性が高そうだ。幅広にすることで荷重を肋骨で支えるという機能もある。太めのヒップ(ウエスト)ハーネスも無難な形状だがよく見るとギアループのようなものが見えるのでクライミング対応も視野に入れているように見える。ロールトップ式もロープを固定できそうなのでこれもクライミング向き。ショルダーハーネスの起点が通常のザックよりも下にあるというが、一昔前の大型ザックと比較するとそこまで大差ないように見えるが背負ってみないとそれはわからないし、だいぶこだわって作っているようだ。サイズ調整機能もカリマーやロウアルパインなどは昔から採用しているシステムでもあるので真新しくないように思うが、最近のザックの中では珍しい。写真:パーゴワークス公式サイト個人的に斬新だと思ったのはこのロールトップ式でありながらサイドアクセスジッパーが付いているところ。かつてカリマーのアルピニステというザックはトップリッド式だがこのような形で開口する構造になっていた。アルピニステは素早くスノーギアやアバランチギアにアクセスすることを目的にしていたが、このZENNにもこのような用途を視野に入れている可能性が高い。合体ロボのような独自のモジュールシステム写真:パーゴワークス公式サイト一番の特徴はモジュール設計だろう。このシステムで「本当に必要な機能を磨きぬく」を体現している。この大きなザックにサブザックが付いているという仕組み自体は新しいものではない。たとえばトラベル用のキャリーバッグに散策用のバッグを外付けできる製品などはある。しかし本格的な登山のザックとなると珍しく、少なくとも私は知らない。このサブザック(フロントポケット)を脱着できるという機能、私は何度かあればいいなと思ったことがある。サコッシュと同じで散策用やアタック用の「子機」のような存在が欲しいのだ。そこで一度試したのが同じくパーゴワークスの「カーゴ」を利用した方法だ。カーゴは背負子式のザックでフーレムとハーネスを中心にして形成された本体のなかにスタッフサックを入れてザックの形にするという、まさにパーゴワークスのモジュールシステムの元祖とも言える。私はそのスタッフサックの代わりにサブザックをいれたりしていたことがある。しかし取り回しでなかなかうまく行かないことがあったので今は使っていないが、今回のZENNだと取り回しもよさそうだ。それにしてもこのモジュールという考え方はまさに「カーゴ」の遺伝子なのだろう。全体のモジュールとしてはショルダーハーネス、ヒップハーネス、外付けモジュール、本体の4つに別れるようだ。合体ロボみたいで実に少年心をくすぐられる。ガンダムのコアブロックシテスムのようでもある。ヒップが外れるのはよくある形式。ショルダーが外れるのもサイズアジャストシス???ムのカリマーなら外そうと思えば外せる。しかしこのZENNは外付けザックと合体してそこでショルダーハーネスとして使えるところが大きな違いだ。メンテナンス性についてもラッシュは背面メッシュだけ取り外せて洗えたがハーネスまで一緒に洗えないというデメリットがあり、ZENNはそれを見事に克服している。外付けモジュールを外した本体はシンプルでブラックダイヤモンドなどのクライミングザックのような印象がある。そしてやはり期待が高まるのは外付けザックの拡張性だ。アイゼンやスノーシュー、その他スノーギア類が付けられるようになるのは間違いない。メッシュなどを付けてULザック風にもなるだろう。クライミングを含む山岳アクティビティに対応するザックここまでチェックしてみて、度々言及したがZENNはアルパインクライミングにも対応するザックだ。かと言って縦走やロングトレイルに向いてないかというとそうではない。容量次第だが、ラッシュ譲りの高重心、幅広ハーネスなのでヒップハーネスを外せばOMMなどのアドベンチャーレース系にも対応できるだろう。つまるところモジュールパーツを交換すれば自分の用途に合わせてザックを変形させることができる。トレイルランニングを除く多くの山岳アクティビティに対応できると予想する。構造やアイデアはラッシュシリーズやバディシリーズ、スナップ、カーゴなどの歴代パーゴワークス製品の要素が組み合わさっており集大成のような印象がある。これひとつあれば色々な山遊びができる。今までOMMはラッシュ、ハイキングはバディ、クライミングは他のクライミング系のザックなどというように、アクティビティごとにザックを変えてその都度パッキング方法を変えていた人は多いと思う。しかしこのZENNがひとつあれば問題ない。ひとつのザックでなんでもできるとあればパッキングが楽になってくるし、山でのパッキング起因のトラブルも減りそうである。そういう意味で今までのザックの概念が覆るザックなのかもしれない。おわり2025年3月22日おわりいつもご愛読ありがとうございます!このブログを応援して下さる方は↓クリックお願いします!にほんブログ村登山・キャンプランキング
3 months ago
防寒システムのひとつ、VBLシステム皆さんはVBLという言葉をご存知だろうか。VBLとは極寒地における防寒システムのひとつである。当ブログでもかつて京大サイクリング部の冬季シベリアツーリングの記事を書いた際に触れている。 私自身も2013年くらいに当時のTwitterなどで情報を得てその後冬山で試したりもしていたが、厳しい冬山に行くことも少なくなりその効果を試す機会もなくなってしまっていた。VBLシステムに関する記述VBLとはVapor Barrier Liner の略で、Vapor(蒸気)をBarrier(バリア)するLiner(裏張り)である。簡単に言うとニトリルゴムなどの非透湿、疎水性の膜で皮膚を覆うことで身体から蒸散される汗や水蒸気でウェア類が濡れるのを防ぐというものだ。テムレスだの、ゴアテックスだの、透湿が良いことだ!などよく言われているアウトドア界隈において、この考え方は一見すると「?」である。なので、詳しくはジオグラフィカの松本圭司さんがその歴史も含めてわかりやすくまとめていらっしゃるのでご一読願いたい。 VBLシステムとは松本さんの記事を読んでない方もいると思うので、もう少し説明すると、厳寒地(冬のシベリアとか)では人間から蒸発する汗や水分がウェアを濡らしてそれが凍って命取りになる。冬山でバラクラバの口の周りが凍ったり、テントの結露が凍ったりした経験がある人も多いだろう。それが困るというのだ。それなら蒸発してもそれをウェアに触れさせなければいいじゃない!ということで生まれたのがVBL。理論的には人の皮膚は周りが湿度100%になるとそれ以上汗をかかないらしく、仮にゴム手袋のような物で手を密閉したとしてどんなに手汗がすごい人でもゴム手袋内部にジャバジャバと何リットルも汗をかけるわけではない。もちろんベッチョベチョくらいにはなる。そのベチョベチョの不快感よりもウェアをドライに保つほうがよっぽどいいというときにVBLは真価を発揮する。同時に汗冷えを防ぐという効果もある。汗など体表から蒸気が出る際に皮膚から気化熱が奪われ、皮膚は冷える。湯船から上がって風呂場の中にいる分にはあったかいが、風呂場から出た途端に寒くなるのと同じだ。とにかく「蒸れ」はあったかいのだ。蒸らせば乾燥対策にさらにここから言えるのは皮膚が乾燥している状態は冷えている状態とも言える。私が注目したいのはこの部分だ。なぜなら私は極度の乾燥肌だから。冬場は特に手指が乾燥する。乾燥するということは皮膚から水分が蒸散し気過熱を奪われているし、外部から冷気を遮るバリア機能も弱まる。血流も悪くなるので冷えやすくなる。VBLはそこを改善し乾燥から皮膚をバリアする。VBLを実践する上で一番手っ取り早いアイテムがニトリルゴム手袋だ。選ぶ上ではパウダーの無いタイプにしたい。内側にパウダーがあると汗で混ざってえらいことになる(昔やってしまった)。パウダー無しのニトリルゴム手袋をインナーグローブとして使用すると手のVBLの完成だ。ニトリルゴム手袋を冬の軽登山やランニングで使いたい理由日本の冬山は寒い上にとにかく空気が乾燥している。私はとにかく冬はハンドクリームを塗らないと手が乾燥して固くひび割れるくらい。蒸気を閉じ込めて手が濡れる不快感よりも乾燥の不快感が上回るのでニトリルゴム手袋は体質に合っている。氷点下の気温ではニトリルゴム手袋だけではもちろん寒すぎて手汗が出ずに蒸れ状態ができないので、防水透湿のオーバーグローブなどを併用すると割とすぐに温まってくる。一度温まったらオーバーグローブを取っても気化熱が奪われないので容易には冷えないのが特長。気温一桁台ならニトリルゴム手袋だけでもいいくらい。ちなみにサイズが小さすぎると締め付けで血行が悪くなり寒さを感じやすくなるかもしれないので注意。そして何よりニトリルゴム手袋はスマホのタッチが使えるのである。グローブのどの面でもタッチが反応するので他のスマホが使えるグローブよりも圧倒的に使いやすい。なので私は最近山はもちろん日常でもニトリルゴム手袋。使いやすいのは黒色。白だといかにもっていう感じだけど黒はシックでアーバンライフにも馴染む(笑)家庭で必要なシーンもあるので多少ストックしていても問題ない。使い捨て製品だがかなり丈夫なので衛生的に気にならなければ何度も使える耐久性があり、コスパはかなり良い。おすすめです。 おわり2025年3月4日いつもご愛読ありがとうございます!このブログを応援して下さる方は↓クリックお願いします!にほんブログ村登山・キャンプランキング
3 months ago
どうも、家から登山口まで徒歩圏内に住んでいる者です。かつて関東や関西の首都圏平野部に住んでいたときは、「家からどこでもドアで登山口に行きたい」なんて思ったことがありました。山から遠いところにお住まいの方はそう思っている方は多いんじゃないんでしょうか。しかし、実際に家から登山をすることの弊害を考えてみたことはありますか?私は移住して実際に「自宅から登山がスタートできる状況」になるまでその弊害には気づきませんでした。その弊害はというと、単純に「どこでもドアを開けるハードルがとても高くなる」ということです。なぜ?と思うかもしれませんが、ようするに登山への心の準備が追いつかないのです。朝早く登山をしたいからこそ、登山口までワープしたい、そう思っていたのにいざそうなると、家を出る前に「今日は登るぞ!」という強い意思をこしらえておかなければならないことに気づきました。そして家から即登山口ということは裏を返せば登山口から即家に戻れる、すなわち即お布団に戻れるとも言えるのです。お布団がすぐ後ろで口を開けて待っているところに背を向けて「今日は登るぞ!」という意思を貫くことの難しさというものを私は想像していませんでした。ということでお布団からはたらく万有引力が「どこでもドアを開け放とうとする手」を重くしてしまうのです。そしてときにはその引力に勝てますが、外がマイナス何度とかめちゃ寒いときや真っ暗な日の出前の時はお布団からブラックホール並のとびっきりの重力が出てしまうのです。同時に都市部からどこでもドアを使わずに山に向かうときに自分の心に何が起きていたのかも気づきました。とりあえずパッキングして家を出て、駅のコンビニで朝飯買ってあったかい電車に乗ってとりあえず安心してスマホいじり、そしてちょっと寝て、朝日を浴びながら電車が山々に近づいてきてテンションがあがる。そして登山口に着く頃にはもう登るしかない状況だし、登りたくて仕方がないわけです。そこには到底自宅の布団の引力など届かない。だから思いっきり山に登れたのです。段階を踏んで山に向かうからこそ登山への心の準備ができていたと言えます。「所詮お前の山に行きたい欲求なんてそんなもんだっただけだろ?」と思う人がいるかもしれませんね。確かにその通りです。皆さんはどうでしょうか。でも少し言い訳をすると、家から登山口くらいの立地に住んでいると、もう家が山みたいなものです。窓の外には奥秩父、八ヶ岳や美ヶ原、北アルプスまでもが見え、静寂の中鳥のさえずりだけが聞こえます。ああもうこれはほぼ山頂と同じ。これだけでいいじゃんってなるのです。しかもそれが飽きないのです。それでもあえて汗をかいて少し高いところまで行くのはまた格別の喜びがあるものですが、お布団の力も相まってなかなかそうはいかないのです。かの漫画『岳』の主人公、島崎三歩もエベレストベースキャンプでチームメイトに「随分と楽しそうだな。登頂してきたやつみたいだ」などと声をかけられ「楽しいよ?ベースキャンプだってエベレストでしょ。頂上までぜーんぶエベレストじゃん」という名言を残しています。だから私は不幸になったとか、山に飽きたり好きじゃなくなったりしたということは全くなく、この「山に行くハードルが上がる」というのはむしろ贅沢な悩みなのかもしれません。三歩のエベレストベースキャンプのくだりは『岳』3巻に収録されています!岳(3) (ビッグコミックス)石塚真一2013-01-01おわり2025年2月23日いつもご愛読ありがとうございます!このブログを応援して下さる方は↓クリックお願いします!にほんブログ村登山・キャンプランキング