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絶対にマネをしてはいけない山歩き。

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Last updated 11 days ago

パーゴワークス丸パクリ事件【アウトドア用品の模倣品対策、意匠・知財について】

11 days ago

模倣品を買わないで欲しいパーゴワークスの「スナップ」と「スイッチ」という売れ筋製品があるのだが、たまたまAmazonで丸パクリ製品を見つけてしまった。まず何を言っておきたいかというと模倣品は買わないでほしい。買ってもカタチだけ真似た粗悪品だから後悔するはず。ジ...

自宅ハンモックはいいぞ。

about 1 month ago

自宅ハンモックはいい。最近は日差しは和らぎ、風は涼しく、気温も適温でハンモックに最適な季節がやってきた。Amazonベーシックの自立式ハンモックAmazonベーシックはAmazon公式のブランドで様々な製品を出しているが、ハンモックまで取り扱っている。数ある中華メーカーを...

モンスターエナジー缶のプルタブで「山」印のジッパータブを作ってみよう。

about 2 months ago

久々にMYOGというほどではないけども、自作のパーツ製作アイデアの話。缶のプルタブでジッパーヘッドの引き手(タブ)を作ってみた。モンスター「山」印のジッパータブモンスターのロゴマークは逆さにすると漢字の「山」に見えることから山道具と相性は良いのだ。作った後で少し調べるとモンスターのプルタブを使ったアクセサリーなどがあったりして、そのためにメルカリで大量に出品などされていて、このかっこいいタブを何かに活用しようという人はいるもんだなと。しかし細引にこうやって取り付けてジッパータブにしている人はあまりいないのではないか?私が最初なのではないか?ということでシェア。マネして良いです。流行らせましょう。作り方まずはモンスターの缶からプルタブをもぎ取る。このとき真ん中のホール部分を破壊しないようにするのがポイント。適当な長さの細引(3mmか2mm)を真ん中の小さいホールに通す。そしてプライヤーか何かで上の写真の様に曲げてやると意外と抜けない。プルタブなだけあってつまみ具合は良好。裏はこの様になっており、ただ倒した細引を挟んでいるだけ。しっかり挟めていればちょっとやそっと引っ張っても大丈夫だと思うが強度は保証しない。私はモンスターの缶でアルコールストーブを使っているが、今までこのプルタブは使い道がなかったので捨てていたのだが、この度使えるアイデアが浮かんでこのジッパータブを作ってみた。ちなみにモンスターのロゴを勝手に使うことで商標権を侵害してそうだが、他の人もアクセサリーを作っているし、別分野での再利用だし、販売もしないのでまあ許して欲しい気持ちではあるが、公式から言われたら取り下げます。(言われないと思うが)モンスター アサヒ飲料 ゼロカロリー アソートセット 12本 2025SS [エナジードリンク] [0カロリー] 【Amazon.co.jp限定】MONSTER2025-04-01おわり2025年9月6日いつもご愛読ありがとうございます!このブログを応援して下さる方は↓クリックお願いします!にほんブログ村登山・キャンプランキング

何度洗っても臭くなる帽子の臭い取りのためにオスバンSを使ってみた結果…!?

2 months ago

一度汗まみれの帽子を乾かしも洗いもせずに放置した結果、汗で濡れる度に悪臭を放つようになった帽子。ワイドハイターも重曹もポールもたいした効果無し。こうなったら汚物は消毒だッ!!!そこでオスバンS(塩化ベンザルコニウム)を使用した消毒消臭手順を以下、ChatGPTに...

【2025年Amazonプライムデー】お買い得になっているアウトドアギアのうち最近買ったおすすめをピックアップ

3 months ago

2025年7月11日から14日までAmazonプライムデーセールですね。最近買ったものが結構セールになっていたのでまとめて紹介します。注ぎ口が外せるチタンケトル ノズル部分を取り外してコンパクトに内部に収納できるチタン製ドリッパーケトルです。最近はめっきり家で使っていますが、それだけ繊細な注ぎ口だということ。もちろん登山やキャンプにも。ゼインアーツ テント KUKU-1,2 元スノーピークの人が立ち上げた長野県松本市のブランド「ゼインアーツ」そのなかで多くの人にキャンプを楽しんでもらいたいという思いでリリースされた「クク」というテントです。ポイントはEC限定で価格を抑えている点。私は普通に定価で39,800縁円で買ってしまいました???27,000円台はかなりお得になっていると思います。普通に悔しい!(笑)もちろん使い勝手も良く、先にアウター(フライシート)を立ち上がるタイプなので設営がしやすく、雨の日でも中のインナーテントを濡らさずに設営可能です。公式では2人で立てることになってますが、1人でも可能です。前室も大人2人なら十分にくつろげます。キャンプ用折り畳みテーブル 某イベントに出店した際に買ったテーブル。4人程度なら十分な大きさで高さもハイとローに切り替えられます。ただし、ローにするには脚を抜いて、脚キャップを付け替えるという手間がありますが、テーブルとしての安定性には満足しています。コスパで選ぶならこれですね。ガス詰め替えアダプター これがあれば少なくなったOD缶カートリッジのガスを別の一つのカートリッジにまとめることができます。山に何度も行くと残量が半端なカートリッジが溜まっていきますが、これでおさらばです。空になった缶は穴を開けて捨てましょう。Anker ポータブル電源 PowerHouse512Wh 一家に一台あると安心なポータブル電源です。最大出力は500Wなのでドライヤーや高温を出すようなワット数の高い家電には使えませんが、通常のスマホ充電その他大抵の家電には使えます。スマホなら約62回充電できます。USB、USBタイプC、AC出力、シガーソケット出力があります。入力(充電)は普通のAC(コンセント)とシガソケから取れます。プライムデー特典で専用ケースが付いているようです。お買い物の参考にしてください〜おわり2025年7月11日いつもご愛読ありがとうございます!このブログを応援して下さる方は↓クリックお願いします!にほんブログ村登山・キャンプランキング

【れびゅー】チタン製の注ぎノズルが脱着できるドリッパーケトル。

5 months ago

Amazonでよく見るチタンマグに注ぎノズルを取って付けた構造のドリッパーケトルを買ってみたのでレビューしてみる。私が買ったのはLIXADAというブランド。ノズルを外せることによりコンパクトになるのでアウトドアで便利。フルセット内容(謎のカップが付属)セット内容はこ...

【レビュー】チタン製の注ぎノズルが脱着できるドリッパーケトル。

5 months ago

Amazonでよく見るチタンマグに注ぎノズルを取って付けた構造のドリッパーケトルを買ってみたのでレビューしてみる。私が買ったのはLIXADAというブランド。ノズルを外せることによりコンパクトになるのでアウトドアで便利。フルセット内容(謎のカップが付属)セット内容はこんな感じ。本体、蓋、注ぎノズル、注ぎ口を外した時のためのキャップ、謎のカップ。重量:全て混みで127gケトル本体、ノズル、蓋だけだと94g容量:すり切りで入れて400ml収納サックは無い。蓋は取っ手が立つが穴がないのが残念。しかも蓋と本体の嵌合がけっこうキツい。そして謎のカップは何に使えばいいのかイマイチわからない。ここにドリッパーセットして注げばいいのかな?既に結構残念なところがある。スタッキングするとこんな感じ。どうしてもなかでノズルが暴れる。ノズル部分について気にな???ノズル接続口はこんな感じ。内側にシリコンと思しきパッキンが付いているので水は漏れない。ノズル側はナットのように根本をクルクル回せば締まる構造。ネジが精密ではなく隙間もあくし、最初真っ直ぐ入らずに少しバリが出てしまったがパッキンまで到達すればなんとかそれでシールできている模様。これ個人的には直火によって悪影響が出そうだなと思っている。ドリッパーとしての性能はめちゃ良いドリッパーとしてはとても細くお湯をそそげるのでとても良い。ただかなり細いのでカップラーメンとかには向いてない。このノズルはグースネック(アヒルの首)と呼ぶらしい。最も不満なところ最初から底面が少し膨張しておりフラットではなかった。よって水平な面の上でクルクル回る。底面にリブ加工もされていない。やはりここがダメだよ中華クオリティと言ったところか。総合的には「良」よりの「可」の製品私は今のところ、直火では使用していない。単に外で使用する機会がまだ少ないというのもあるが、別で沸かしたお湯を一度ここに移すとコーヒーを淹れるのにちょうど良い湯温(90℃〜80℃)になるからだ。しかしそうなるとメモリが欲しいなぁと思う。あと直火にかけることの不安もある。シリコンパッキン部分や接続ネジ部分の熱による変形等が無いとも限らないからだ。家で淹れるときはキッチンスケールで湯量を計っているがキャンプだと予めお湯を沸かす前に水量を計量しないといけない。ちなみに湯温管理には温度計固定のクリップが便利。ドリテック(dretec) 揚げ物用温度計 温度計 取り付け 料理 ステンレス 油 揚げ物 肉 コーヒー テンパリングドリテック(dretec)色々と残念なところがあるが私個人としては総合的にめちゃいいとまではいかないけどまあまあ使えるという評価。残念な点も多いが、やはりノズルを外せるという携行性の良さは他に代え難いものがある。山やキャンプでこだわりのコーヒーを淹れたいならこれはあると嬉しいケトルだ。LIXADA チタン...

スノーピークの「ランドネストドームM」とゼインアーツの「クク2」が気になるので比較考察してみた!

5 months ago

前置きどうも、キャンプ苦手おじさんです。最近キャンプの二大要素はキャンプ飯とテント設営だと気付きました。キャンプ飯は料理苦手なので置いていおいて、テントはこだわらないとマジでキャンプへのモチベーションに影響すると気づき始めたのです。なにせ今まではエスパー...

スノーピークの「ランドネストドームM」とゼインアーツの「クク1」が気になるので比較考察してみた!

5 months ago

前置き:山おじさん、キャンプおじさんを目指すの巻きどうも、キャンプ苦手おじさんです。最近キャンプの二大要素はキャンプ飯とテント設営だと気付きました。キャンプ飯は料理苦手なので置いていおいて、テントはこだわらないとマジでキャンプへのモチベーションに影響すると気づき始めたのです。なにせ今まではエスパースのガチガチ山岳テントで行ってたもんだから???低限の居住スペースしかないわけで、家族からのブーイングもあり、僕自身もデザイン的にもキャンプ場で浮いてしまうのは嫌だなあと思っていました。それゆえにテントはあるけど積極的にキャンプに行こう!というモチベーションはあまり沸かなかったのです。そこで我が家で出たキャンプテント購入の話で、事態は変わります。ひとたびテントを新調すべしとなると、カッコいいテントにしたい。そしてかっこいいテントを手に入れようものなら張りたくなるわけですからもっとキャンプに行きたくなるという循環が生まれるわけです。まだ買っていないのにそんな感じになっている僕ですが、今まで山岳テントしか知らないので、キャンプテントは全て豪邸に見えてしまう。狭い空間での暮らしに慣れているので少しでも広ければあれも出来るこれも出来ると思えるし、逆にデカすぎるテントはオーバースペックだなという判断もできます。逆にキャンプ(テント)初心者だとキャンプテントの種類の多さでどのスペックのものを選べばいいのか判断基準がわからないという状態になりそう。ファミリーテントを二つ厳選そんな僕が3、4人のファミリーこのくらいがちょうどいい!というラインから二つのテントをピックアップしてみた。①寝る場所と前室のサイズ、②価格、③設営のしやすさ、④かっこよさの四つの基準から選んでます。耐風性とか素材とか重量は山岳テントを選ぶ基準なのでここでは無視。スノーピーク ランドネストドームM画像出典:snow peakひとつは2023年4月に発売されたスノーピークのランドネストドーム。発売当初は51,700円だったが2025年4月より29,800円に大幅値下げとなったのがすごいところ。スノーピーク(snow peak) ランドネストドーム M SDE-260 4人用 キャンプ&amp;ハイキングSnow Peak(スノーピーク)2023-04-01スノーピークと言えば高級なキャンプブランドイメージがあったけれどこのくらいの価格帯が出たのは驚き。スノピと言えばアメニティドーム(アメド)だがあまりにもベストセラーすぎてフリマサイトに溢れているため、起死回生の新定番テントを作る必要があったのかもしれない。ランドネストはインナーテントにポールを入れる王道方式のアメドと違って、ドーム型の自立式シェルター内にインナーテントを吊るして設営するイマドキのタイプでデザインもシンプルでかっこいい。この最新のテントが2025年4月に値下げになっている。この値下げの背景にはおそらくとあるメーカーのあるモデルの出現が少なからず影響しているのではないか?ゼインアーツ クク1画像出典:ゼインアーツそのとあるモデルというのがもう一つの候補、ゼインアーツのククシリーズ。クク1は2人から4人くらいまで対応のミドルサイズテント。ちなみにククは漢字で書くと「栩栩」と書くらしくて「生き生きしている様」という意味らしい!ZANE ARTS...

登山の服装がわからない人が参考にしてほしいウェブサイトとその解説。

5 months ago

人から「山登るときどんな格好をすればいいんですか?」と聞かれたときに答えるためにまとめました。このまとめの見方参考になりそうなサイトを3つ+1つ挙げつつ、それがどんな内容なのか、どんなところが参考になり、参考にならないのか。どのように見て受け取ればよいのか...

【ワークマン】ソフトシェルトレックライトパンツ。ランニングのロングパンツはこれで決着ゥ!

6 months ago

長年ワークマンのロングパンツをいくつか紹介してきたが、正直こういうのを待ってたというロングパンツが出てしまった。これはガチ。アンバサダーなのに自腹で忖度なしレビュー!待望のトレイル用ロングパンツ見てくださいよこのシルエット。良くないですか?こちらは有名アウトドアウェブマガジンのOutdoor Gearzineさん協力開発品とあって、今までのワークマンのパンツとは作り込みが全然違う。175cmでMサイズ着用。動きやすく、軽く、蒸れないので寒い時期のトレランやランニングに最適。ついにやってくれたなワークマンよ。理想のトレランロングパンツとは!まず、私の理想とする冬場などのトレランや平地ランで使えるロングパンツについて書こう。まずシルエットがスリムでバタつかず、裾はテーパード、余計なポケットは無くて速乾、軽量という条件だ。ようするにジョガーパンツである。たとえばパタゴニアのテラボンヌジョガーは理想的な形なのだろうけど、値段が高い。他にもモンベルのクラスランナーパンツなども有名。私が実際一番使っているのがデカトロンのランニングロングパンツ(キプラン)とトレーニングパンツ(ドミオス)の二本立てで収まっており正直これが最強だと思っていた。しかし今回のワークマンのトラックライトパンツはそれらと完全に同等と断言できる。このブログではグンゼのパンツが良いと紹介して今も愛用しているが、あれはいかんせん走るには生地が厚いのがネック。その分タウンユースにはぴったりなのだが(というか元々タウンユース)このトレックライトパンツは薄いのでそこをクリアしておりちゃんと山用。今までワークマン製品ではランニングで使えるパンツということでトラベルシェルパンツをレビューしたことがあり、そのときは丈がアンクル丈だったのが懸念だったが今回はそれもクリア。つまりトラックライトパンツは私の理想なのだ。それなのに税込1,900円なんだから買うしかない!正直これは大手メーカーが困るレベルだと思う。アウトドア小売店も困る。ゴム紐締めのウエスト部ウエストはゴムと紐。ランニングパンツはこれでなくっちゃ。バックルのついた内蔵ベルトやベルト外付けではウエストポーチをつけたときの皮膚への干渉が気になるし、ランニングなどの激しい体の動きの妨げにもなる。無駄のないポケットお尻にポケットが二つ、サイドに二つ。お尻のポケットはチャックもボタンも無し。座った時の干渉が無いのがいい。サイドポケットはジッパー開閉式で貴重品を入れた際の脱落防止になる。バタつかない裾まわり特筆すべきは裾周り。裾を絞れる調節ジッパー付きでテーパードにできる。走っているときのバタつきを抑えて足捌きを快適にする効果あり。個人的にはどうせジッパーにするならテーパーをもっと帰宅してほしかった。テーパードと普通裾の2Way仕様とのことだが、普通裾いる?と思ってしまう。ここはもう少し振り切って欲しかったところ。でも別に問題になるほどではない。ジッパーに沿ってドット状のリフレクターもある。面白いなと思ったのは裾の内側両サイドにループがあるところ。ゴム紐等を通して踵に引っかける用だろうか。それともシューズにゲイターのように引っかかる?いまいち用途は不明だが何かカスタマイズできそうな感じ。重さ168g(Mサイズ)とサイズ感デカトロンのランニングパンツで200g越えなのでこれは軽い。ちなみにサイズ感だが私は175cmでMとLなやんでMにした。長さ的にはLでも良いのだけどやはりダボ付きが少し気になった。もちろん今までのワークマンのなかでは格段にスリムなのだが。そこは欧米ブランドほどは振り切れずというところか。とりあえず店頭で試着してみることをおすすめする。カラーはモカ、ネイビー、ブラックがあった。写真はモカ。早速近所の裏山を走ってみた標高差600mを早足で登り、下りは走った。問題なく使えるのはわかっていたが、やはり問題ない。いや快適。これはランニングのロングパンツとして完成度が高い。立体縫製かつ生地はストレッチが効くので足上げは問題無いし。テーパードで足捌きも良い。シルエットも良くて単に「すとん」となっているテーパードじゃなくて大腿部と脛に沿ってくれる感じがワークマンっぽくないぞ!この日は普通なら短パンで行きたかったくらいの気温ではあったが蒸れず、熱くなりすぎずで快適だった。ここまで触れなかったが撥水性も凄いらしいので小雨が降っても安心。これで1,900円なのだから思わず笑みがこぼれる。ワークマンさんありがちなのはこういう製品は来年も継続して販売するとは限らないこと。あと25春夏製品で出ているので肝心の秋冬には店頭にないこと。今買っておくことを強くおすすめする。ということで早く2本目を買わねば。ちなみに筆者はノーマルなワークマンのお店で変えたのでワークマンプラスとかそういうお店じゃなくても買えます。探せばきっとあると思う。※この記事はワークマン公認アンバサダーとして製品提供を受けたわけでなく自腹で忖度なしの記事です。 おわり2025年4月21日いつもご愛読ありがとうございます!このブログを応援して下さる方は↓クリックお願いします!にほんブログ村登山・キャンプランキング

キャンプブームに引き潮到来か?「アウトドア市場」という幻想について。

7 months ago

大分県の老舗「山渓」の破産かつて高潮にノリに乗っていたキャンプブームが目に見えて引き潮になっているようだ。2025年3月27日、大分の老舗アウトドア用品店「山渓」が破産とのニュースが飛び込んできた。ヤフコメを見ると一定数の人が「山と溪谷社」と混同しているようだが出版社とは全く別の大分県にあるショップである。 2021年に私は「潰れる店と残る店」と称して登山業界のこれからについて記事を書いたことがある。 このとき、山渓にも言及しており、EC(イーコマース)に強い山渓は生き残っているとしていた。当時潰れていた昔ながらの登山用品店は街の駄菓子屋のような経営のお店であって、大分でいかに来客が少なかろうともECが強ければ生き残ってけるのではないかと考えていた。しかしどうやらそんな甘くは無いようだ。キャンプブームの終焉2024年2月にはスノーピークの減益を受けて、キャンプブームはかなり落ち着いてしまったのではないかと考えた。 コロナ禍が終わり、キャンプに投資していた層が別の娯楽に移ってしまったということだ。キャンプ、特にファミリーキャンプは道具が高い割に継続して使うハード層が少なく、人生のステージの中で一過的なものだ。子供とキャンプなどと考えていた親も、子供が大きくなってついて来てくれなくなれば自然と行かなくなる。キャンプ市場が危ういということについて、株式会社スクロール(アウトドア用品EC大手のナチュラムの親会社)が決算報告にこんなこと書いている。(株式会社スクロール 2024年3月期 決算説明より)山渓はなぜ潰れてしまったのかここで山渓の話に戻ろう。山渓はなぜ潰れてしまったのだろうか。Yahoo!ニュースで気になったのは報じ方が山渓を「アウトドア専門店」としていたことだ。私としては「登山のお店」だが、ECをやるうちに、そしてキャンプブームの中でキャンプ用品にも大きく手を出していたと想像する。そうなると登山とキャンプを一緒にして「アウトドア専門店」となるのだ。このキャンプに手を出したことがやはりまずかったのではないだろうか。またECに特化していたのも良くなかったと思われる。いくら通販で全国に販路を広げていても楽天ショップだと楽天への上納金や他のショップとの価格競争、負担しないといけないのに上がっていく送料など、その実情はかなり薄利だったと推測される。特に大分からの発送だと送料は高くなったと思われる。そこで売り上げが低迷してしまうと資金繰りが難しくなるというところだろうか。登山小売店は増えている印象一方で小売の登山用品店でローカルショップは増えている印象がある。これは「潰れる店と残る店」でも言及している。SNSの発達によってネットをうまく活用して「人の魅力「お店の魅力」を全面に出して顧客を掴んでいるのだ。また、「キャンプブームの終焉」でも言及したが、キャンプと違い登山は「体験消費」型のアクティビティだ。キャンプは「モノ消費」で道具を買ったらもうそれで終わりで、いわゆる「中毒性」にかける。(ソロキャンプは登山よりかもしれないが)。それゆえにキャンプとは別に根強い活動層が一定数市場に常にいる。「アウトドア市場」という幻想これは再現性があって、90年代のバブル後の「でもしかアウトドア」と同じ状況だ。90年代不況になってしまって従来のお金のかかる旅行ができなくなった人々が「アウトドアでもやるか、アウトドアしかないか」と言って始めたキャンプブームがある。コロナ禍でのブームも結局蓋を開けてみればそれと同じだったわけだ。これには実は私は違和感があって、市場を分析する企業のマーケターの立場の人間がひとつ間違いをおかしているのだ。それはアウトドア市場の中にキャンプと登山を入れていることが間違いということだ。ナチュラムの売上分析でもアウトドア・キャンプ市場が縮小とあるが、市場を分析するならキャンプと登山を分けて考えないといけない。キャンプは売上が大きいが波が大きい。登山はそこまで大きくないが浮き沈みが少ない。それはなぜかというと登山をやる人はほとんどキャンプをやらず、キャンプをやる人はほとんど登山をやらないのだ。例えるならバイク市場と乗用車市場を一緒にしてマーケティングしているようなものだ。ターゲットが違うのだからその見方では本質が見えてこない。だからアウトドア専門店でもキャンプに比重高い店は危うくなり、登山に比重が高い店は続けいるというわけだ。登山のお店だっとところが「ブームも来てるしうちもキャンプを拡充しよう!」なんてことをすると大きな揺り戻しが来るということだ。「アウトドア市場」なんていうものはなく、あるのは「ファミリー(グループ)キャンプ市場」と「登山市場」だ。これらを正しく分析しないとこれからさらに業界内の明暗が別れてきそうだ。おわり2025年3月28日いつもご愛読ありがとうございます!このブログを応援して下さる方は↓クリックお願いします!にほんブログ村登山・キャンプランキング