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Last updated 2 days ago

DatastreamのBigQueryコストを92%削減できた取り組み

2 days ago

データシステム部データ基盤ブロックの小泉です。データ基盤ブロックでは、社内のさまざまな業務領域のリレーショナルデータベースを、DatastreamでBigQueryへリアルタイム連携しています。この基盤は各部門が分析やダッシュボード等で活用しており、私たちが横断的に管理しています。多くのチームが参照する基盤はクエリ費用がかさみやすく、かつ各テーブルの更新頻度を利用者側で一元的に把握することも難しいという課題がありました。 本記事では、staleness limit(データの更新頻度)の見直しによるクエリ費用削減の取り組みを紹介します。あわせて、その設定を一度きりで終わらせず、CI/CDによる自動適用と設定状況の可視化(カタログ化)まで仕組み化した内容も紹介します。 目次 目次 staleness limit(max_staleness)とは 取り組みの全体像 課題:デフォルトの更新頻度のままだと費用が膨らむ 業務に必要な更新頻度を見極める ── 利用者へのヒアリング...

AIエージェントに影響調査と概算見積もりの一次請けを任せる ── 精度ではなく「見落とし」を潰す

2 days ago

はじめに こんにちは、ZOZOTOWNのカート・決済・注文作成を担うバックエンドエンジニアの斉藤です。普段は開発に加えて、チームのマネジメントを担当しています。 影響調査そのものは、どのチームでも日常的に発生します。私たちの場合に問題だったのは、待たせる相手がいることでした。何か手を入れようとするたびに、影響範囲の洗い出し・実現可能性の判断・概算見積もりが必要です。これに毎回まとまった時間がかかります。その間、問い合わせ元である他部門は次に進めません。私たちの調査速度が、そのまま他部門の意思決定の速さを決めていました。 本記事で紹介するのは、この一次調査をAIエージェントのDevinに一次請けとして任せた取り組みです。といっても、Devin単体の性能を見せる記事ではありません。決済ドメインでは、ミスが金銭的な事故や障害に直結します。そこで本記事が扱うのは、エージェントを任せられる状態にするまでの工夫です。精度を左右するのは、Devin本体よりも次の2つの準備でした。どちらも、影響の抜け漏れをできるだけ減らすためのものです。 領域の構造をまとめたナレッジベース(影響の波及先が抜けない) 調べ残しを自分から洗い出させるプレイブック(確認の抜けが減る) なお、この取り組みはまだPoC(Proof of Concept)の段階です。効果測定は今後実施する予定であり、現時点で具体的な数値は提示できません。本記事で紹介するのは成果報告ではなく、エージェントを???業務に組み込むための設計と運用から得られた知見です。 目次 はじめに 目次...

AWS ChatbotからArgo Eventsへ ── 認可・承認を備えたSlack ChatOps基盤の再構築

3 days ago

はじめに こんにちは、EC基盤開発本部SRE部カート決済SREブロックの金田です。テックリードとして、ZOZOTOWNのカート決済機能のリプレイスや運用を担当しています。 カート決済SREブロックでは、Slackを起点としたChatOpsで運用作業の自動化に取り組んでいます。以前の記事で紹介したAWS Chatbotベースの基盤を約2年運用する中で、アクセス制御とツール追加コストの課題が見えてきました。本記事ではその課題と、Argo Eventsを軸にChatOps基盤を再構築した取り組みを紹介します。 目次 はじめに 目次 背景・課題 課題1: アクセス制御が粗い 課題2:...

対応工数を半減、リードタイムを6日から1日に ── Dify・Claude Code・Devinを束ねたSlack問い合わせ自動化

3 days ago

はじめに こんにちは。検索基盤ブロックのXEIです。私たちのチームには、ZOZOTOWNの検索に関する問い合わせが社内から日々寄せられます。 本記事では、この問い合わせ対応を複数のAIエージェントの組み合わせでどう効率化したかを紹介します。読み終わる頃には、役割を分けたAIエージェントをどう組み合わせ、人間の関与をどこに残すと問い合わせの件数を維持したまま対応の負荷を下げられるのか、その設計の勘所を持ち帰っていただけるはずです。なお、本記事は「問い合わせに回答する」部分に絞り、管理・運用の自動化は扱いません。 目次 はじめに 目次 背景と課題 検索チームに問い合わせが集まる理由 問い合わせの負荷 体制の変化と、自動化という課題 解決アプローチの全体像 どのように解決したか...

ZOZOの基幹システムをステートレス化 ── 段階的なフロントエンドリプレイスに向けたセッションオフロード

9 days ago

はじめに こんにちは、EC基盤開発本部SRE部でテックリードを務めている杉山です。 ZOZOでは、長年運用してきた基幹システムを新しいアーキテクチャへリプレイスする取り組みを進めています。新システムではAPIにJava、フロントエンド+BFFにReact(TypeScript / Node.js)を採用し、インフラはKubernetes上に構築しています。 2025年11月に開催されたファインディ株式会社主催の「アーキテクチャConference 2025」では、「巨大モノリスのリプレイス──機能整理とハイブリッドアーキテクチャで挑んだ再構築戦略」と題して発表しました。基幹システムの課題と、アーキテクチャの方向性を紹介した内容です。 findy-tools.io その中で、基幹フロントエンドリプレイスについても触れています。既存システムと新システムを共存させながら、Kubernetes上で機能ごとにパスルーティングし、段階的に置き換えていく構想です。 しかし、当時このアーキテクチャはまだ「予定」でした。実現するためには、既存システムが長年抱えてきたあ???制約を取り除く必要があったためです。 それが、Webサーバーがユーザーセッションを保持する「ステートフル」な構成です。 本記事では、既存システムのIISが保持していたセッションをRedisへオフロードし、Webサーバーをステートレス化するまでの取り組みを紹介します。それによって基幹システムの段階的なフロントエンドリプレイスを進められるようになった背景にも触れます。...

ZOZOTOWN Androidのリリース準備を自動化 ── Jira AutomationとGitHub Actionsで手作業を減らす

9 days ago

はじめに こんにちは、ZOZOTOWN開発2部Androidブロックの小林(@kako_351)です。普段はZOZOTOWN Androidアプリの開発を担当しています。ZOZOTOWN Androidでは、チーム内の運用でさまざまな作業を自動化しています。最近はリリース準備を、Jira AutomationとGitHub Actionsの組み合わせで自動化しました。本記事では、その仕組みと実装を紹介します。 目次 はじめに 目次 背景・課題 改善前の運用 ブランチ運用の整理...

ZOZOTOWN Androidのマルチモジュール構成を段階的に整理する

16 days ago

はじめに こんにちは、ZOZOTOWN開発2部Androidブロックの大江です。普段はZOZOTOWN Androidの開発を担当しています。 ZOZOTOWN Androidは10年以上にわたって開発されています。機能追加を重ねる中で、特定のモジュールが肥大化したり、モジュール構成が複雑になったりしたため、改善に取り組んでいます。 本記事では、こうしたモジュール構成について、課題とその解決に向けて段階的に進めてきた取り組みを中心に紹介します。 目次 はじめに 目次 背景・課題 段階的に整理を進める方針 dataモジュールの疎結合化...

Claude Codeとの会話を、チームの記憶にする ── 開発の文脈をメモリに残して共有する仕組み

17 days ago

はじめに こんにちは、ZOZOTOWN開発本部Webバックエンドブロックの和氣です。普段はZOZOTOWNのバックエンドを担当しています。 日々の開発にClaude Codeを使っています。使ううちに、仕様や経緯を毎回プロンプトで説明し直していることに気づきました。そこで、Claude Codeとの会話をMarkdownで残し、作業に合わせたコンテキストをClaude Code自身が組み上げるようにしました。以降、残したMarkdownを「メモリ」と呼びます(Claude Code標準のメモリ機能とは別物です。違いは後述します)。 現在、メモリは個人に閉じず、職種を跨いで十数人で共有しています。他の人が調べたこと、意思決定の背景、その人の考えまで、Claude Codeで追えるようになりました。 本記事では、この仕組みと運用、そしてチームで共有してから起きた変化をご紹介します。 目次 はじめに...

既存システムのAI分析ワークフローを作り直す ── レビュー負担を減らす3つの改善

18 days ago

はじめに こんにちは、ZOZOTOWN開発2部Webバックエンドブロックのぐらです。普段はZOZOTOWNのバックエンド開発を担当しています。ZOZOTOWNのリプレイスでは、既存システムの仕様を正確に把握することが欠かせません。私たちはこの分析にAIを活用してきました。しかし、人間による追加調査がまだまだ必要という課題を抱えていました。本記事では、AIによる既存システムの分析ワークフローを作り直した過程と、そこで得られた知見を紹介します。 目次 はじめに 目次 背景・課題 ZOZOTOWNリプレイスにおける既存システムの分析 AI分析で直面した3つの課題 AI分析ワークフローを作り直す 改善1 ── 計算で確定できることは計算で出す...

「みんなのもの」の在庫は、1つのドメインとして成立するのか ── 20年もののモノリスから境界と責務を決めるまで

19 days ago

はじめに こんにちは、ECプラットフォーム部マイクロサービス戦略ブロックの半澤です。普段は、システムアーキテクチャの全体最適化など、モノリスからマイクロサービスへシステムをリプレイスする過程で生じる、複数チーム間の課題解決を主に担当しています。 本記事では、ZOZOの基幹システムリプレイスにおいてモノリスからマイクロサービスへ移行するために、イベントストーミングを起点にドメイン間の境界と責務の決定をどのように進めたかを紹介します。あわせて、既存コードの解析と付箋への変換に使ったClaude CodeのAgent Skillsの設計を、付録で共有します。なお、イベントストーミング(業務で起きる出来事を時系列に並べ、関係者で業務の流れを理解する手法)自体の詳しい解説は本記事の範囲外とし、実際にどう業務理解・境界検討に活用したかに絞って紹介します。 目次 はじめに 目次 基幹システムリプレイスについて 在庫ドメインについて 在庫ドメイン検討の進め方 1....

Girls Meet STEM 2026夏「ZOZOTOWN・WEARを支える技術と働き方を知ろう!」を開催しました!

19 days ago

はじめに こんにちは。Developer Engagementブロックの@wirohaです。8月21日(金)に、ZOZOにて中高生女子を対象とした体験イベント「ZOZOTOWN・WEARを支える技術と働き方を知ろう!」を開催しました。 これは公益財団法人山田進太郎D&I財団が実施する「Girls Meet STEM」プログラムの一環です。中高生女子がSTEM(科学・技術・工学・数学)分野で働く人やSTEM分野で学ぶ学生、実際の現場に触れることで、将来の可能性を広げる機会を提供することを目的としています。ZOZOではこの活動の意義に共感し2024年より参画しており、今回は4度目の開催です。 今回は21名の参加者が集まり、オフィスツアー、サービス体験&技術紹介、女性エンジニアとの交流を通じて、ファッションと技術の面白さを体感しました。本記事では、当日の様子をご紹介します。 イベント概要 日時:2026年8月21日(金)13:00~15:30 会場:ZOZO西千葉本社 対象:中学1年生~高校3年生までの戸籍上または性自認が女性の方 gms.shinfdn.org...

AI Engineer World's Fair 2026参加レポート ── Software FactoriesとAgentic Commerce

20 days ago

はじめに こんにちは、検索基盤部 検索グロースブロックの朝原です。普段はZOZOTOWNの検索体験の改善を担当しています。2026年6月29日から7月2日までサンフランシスコで開催されたAI Engineer World's Fair 2026に現地参加しました。本記事では、現地の様子に加えて、特に気になったセッションをSoftware FactoriesとAgentic Commerceの2つのテーマに分けて紹介します。 目次 はじめに 目次...