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電通報 | 広告業界動向とマーケティングのコラム・ニュース

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Last updated about 17 hours ago

「もっと関わりたいのに踏み出せない」若者。すれ違う職場コミュニケーションの今

about 17 hours ago

電通若者研究部(以下、電通ワカモン)は高校生、大学生、社会人1~3年目の若年層を中心に、2年ぶりとなる大規模調査を実施(調査概要はこちら)。その結果をもとに、若者の価値観をひもといた「若者まるわかりナレッジ2025」を作成しました。(お問い合わせはこちら) 連載初回の記事では、若者のあいだで広がる「感情汚染を避ける」行動価値観、そしてその裏にある「本音でつながりたい=人間回帰」の志向をひもときました。しかし、この本音でつながりたい志向がもっとも実現しにくい場所が、世代を超えた職場の人間関係ではないでしょうか。 「ハラスメントにならないか不安で、後輩に何を話していいか分からない」 「先輩は仕事も家庭も忙しいだろうから、失敗したり迷惑をかけたりすると嫌われそう」 ベテランの先輩も若手の後輩もそれぞれが配慮を重ねるあまり、本音を言い出せず、距離だけが広がってしまう。 しかし、電通ワカモンが調査した結果を見てみると、それぞれの気持ちは、ただすれ違っていただけでした。先輩も後輩もお互いに「本当はもっと踏み込みたい」と思っている人が多いことが見えてきました。今回は、調査から生まれたナレッジ「すれ違う先輩と後輩の本音」の一部を紹介しながら、職場でのコミュニケーションをアップデートするヒントをお届けします。   もっと教えてほしい後輩たち~遠慮と不安のすれ違い~ 「後輩への指導をどのようにしたらいいか分からない」 「ハラスメントにならないか不安」 職場で若手と接するとき、そんな気持ちを抱いたことがある方も多いの???はないでしょうか。ハラスメントに気を付けることは、人との関係値を築く前提としてとても重要なことです。実際、「ハラスメントになるのが怖いので、できるだけ指導しないようにしている」と答える先輩層は45.9%と半数近くに上りました。これは、相手のためを思っても、「もし地雷を踏んでしまったら……」という不安が先立ってしまう、現代の職場ならではの空気感を表しているのかもしれません。 しかし、その一方で後輩たちは、本当に指導されることを嫌がっているのでしょうか?電通ワカモンの調査では、「ハラスメントを避けるあまり必要な指導をしてもらえていないと感じる」後輩が42.4%に上ることが分かりました。 さらに、「人生の先輩としての教養や学びをもっと教えてほしい」と回答した人は68.8%。これは単なる仕事のノウハウを教えてほしいというよりも、「自分の知らない世界をもっと先輩から知りたい」「先輩たちの経験を学んで人として成長したい」という意思の表れです。...

名古屋駅を起点に!都市の魅力を高めるウォーカブルなまちづくりとは?

1 day ago

電通の「都市の未来デザイン ユニット」は、都市やくらしの未来像を描き、構想から実現までをさまざまな領域で支援する専門チームです(詳細はこちらから)。 本連載では、これからの都市・まちづくりに求められること、また幸福度の高い都市について、さまざまな角度から探ってきました。 今回スポットを当てるのは、大規模な再開発が計画されている名古屋駅地区。本記事では、2025年3月に名鉄名古屋駅一帯の大規模な再開発計画を発表した名古屋鉄道の代表取締役社長の髙﨑裕樹氏をお迎えし、再開発の意義や地方大都市の在り方、目指すべきまちの未来像などを語っていただきました。聞き手は、電通 伊神崇氏です。 (左から)名古屋鉄道 髙﨑裕樹氏、電通 伊神崇氏 <目次> ▼名鉄名古屋駅の大規模な再開発、その意義は? ▼創造性豊かな人材×ものづくりで新たな付加価値を創出 ▼地上のにぎわいを大切にしながら、まち中の回遊性を高める...

経済成長著しいベトナム。日系食品メーカー参入のヒント

1 day ago

世界各国に広がる電通グループの現地拠点では、生活者のインサイトに根ざした提案や、ローカル企業・日系企業との共創が日々行われています。本連載では、各地でビジネスをリードするグローバル駐在員の視点を通じて、地域ごとの市場特性や日本企業進出のヒントを紹介します。 初回は、急成長を続ける東南アジアの中でも注目を集めるベトナム。日清製粉ウェルナのベトナム市場参入事例を軸に、プロジェクトを通じて見えてきた市場の可能性や、日本企業が進出する際のポイントについて、「電通ベトナム」の新保泰史氏に聞きました。 電通ベトナムのチームビルディングでの1コマ。右から2番目が新保泰史氏。 日本企業の現地市場参入をはじめ、統合的な支援を行う電通ベトナム ──まずは自己紹介をお願いします。現在ベトナムでどのようなお仕事をされているのかを中心に教えてください。 新保:はじめに前提をお伝えしておくと、「電通ベトナム」とは、電通グループのベトナム拠点全体を指す総称です。ここには大きく3つのビジネスラインがあり、「メディア」「クリエイティブ」「CXM(カスタマー・エクスペリエンス・マネジメント:データ・テクノロジー領域)」が、それぞれ独立した法人をベースに事業を展開しています。 私は現在、電通XベトナムのCEOとして、メディア領域を統括しています。事業の売り上げ・利益に責任を持つことはもちろん、クライアント対応、人材の採用・育成、チームビルディング、社員のモチベーション管理に至るまで、幅広い経営業務に携わっています。 加えて、ダブルハットの役割として、電通ベトナム全体のクライアントプレジデントとして「ICL(Integrated Client Lead)」も務めています。ICLとは営業統括という意味合???だけでなく、複数部門にまたがるクライアント対応の総指揮役という立場で、メディア・クリエイティブ・CXMの各領域を横断管理しながら、クライアントにとって最適な統合ソリューションを提供することを目的としています。 ──電通ベトナムは、どのようなクライアントを支援しているのでしょうか? 新保:クライアントの業種は非常に幅広いです。食品、飲料、自動車、日用品、家電、ファッション、金融、保険、通信、小売、エネルギーなどの分野で、現地企業・日系企業・グローバル企業を問わず、さまざまな領域で統合的な支援を行っています。...

【参加者募集】Do! Solutions Webinar「ファンをブランド成長のエンジンにする企業の最新アプローチ」11月13日開催

1 day ago

電通が運営する、ビジネス課題を解決する情報ポータルDo! Solutionsは、11月13日(木)に開催するウェビナー「ファンをブランド成長のエンジンにする企業の最新アプローチ 膨大なファン理解データが切り開くAI活用の可能性」の参加者を募集している。 ブランドに愛着を持つ“ファン”は、ブランドの安定を支えるだけでなく、事業成長をともに実現する最強のパートナーである。「ファン基盤」は企業やブランドのレジリエンスを高める重要な存在となっている。一方で、ブランドの歴史が長くなればなるほど、「ファン基盤の高齢化」や「次世代ファンの不足」といった課題が浮かび上がってくるのも事実である。 本ウェビナーでは、第一三共ヘルスケアの「ミノン」が挑んだ“ファン探索・育成プロジェクト”の舞台裏を、最新ファンマーケティング手法の流れに沿って紹介する。今のファンを徹底理解するためのアプローチ、ポテンシャルファンになる可能性の高い層の探索方法、膨大なファンの定性データ×AIを掛け合わせたAIファン生成の可能性など、最新ファンマーケティングの戦略とこれからのブランドのあり方を考える。 【概要】 日時:11月13日(木)14:00〜15:00 費用:無料 形式:Zoomウェビナー 登録締め切り:11月10日(月)17:30 定員:先着500人 ■参加登録・セミナー詳細はこちらから...

未来の音声ブランディング~AIエージェントがブランドの将来にもたらすものとは?~

5 days ago

この記事は、frogが運営するデザインジャーナル「Design Mind」に掲載されたコンテンツを、電通BXクリエイティブセンター岡田憲明氏の監修でお届けします。   「ねえSiri、お話を聞かせてくれる?」 昨晩、筆者の子供たちが寝る前にお話を読み聞かせてくれたのは、Apple社の音声アシスタント「Siri」です。実際のところ、程よく短い話で内容も面白く、なかなかのものでした。子どもたちもとても楽しんだようで、もう一つ聞かせてとせがみました。するとSiriは、今度は猫の話をしました。子どもたちは人の話にじっと聞き入るタイプです。これはおそらく、筆者がたびたび寝る前の読み聞かせをしていることと関係があるのでしょう。そのためもあってか、ある残念な事実にも気づいてしまいました。二つ目の話が終わったとき、Siriの声がとても平板で単調なことに気づいてハッとしたのです。 筆者がSiriの話にどうも感情移入できなかったのは、それが理由だと思います。その後、子どもたちが夢の世界に入ってしまった後、声のトーンの大切さについて考え始めました。心のつながりを感じられるかどうかは、話の内容そのものよりも、むしろどんな風に話すかが大きくかかわります。 声のトーンは、ずっと以前からブランド表現の重要な一要素でした。生成AIがバラバラなツールから、リアルタイムで会話ができるマルチモーダル(※1)なインターフェースへと進化していく中で、その重要性はさらに増していくでしょう。声のトーンこそ、サウンドロゴやブランドのテーマ曲の先にある、未来の音声ブランディングの鍵なのです。 ※1 マルチモーダル=テキスト、動画、音声など複数の種類の情報(モード)を組み合わせて、処理する技術・手???。   会話型インターフェースが主流の新たな世界におけるAIエージェント ダイナミックな双方向体験をリアルタイムで提供する生成AIの出現を機に、ブランド各社は従来の顧客エンゲージメントツールから脱却しようとしています。生成型検索エンジンが登場したことで、いまや人々の注目はブランドのウェブサイトから離れつつあり、時代は検索エンジン最適化(SEO)から、生成検索最適化(GEO)に移ろうとしています。 数々のアプリはやがて、ユーザーの代わりにすべてのアプリとやりとりをしてくれるAIエージェント(自律的にタスクを実行し、状況に応じて判断・行動できるAIシステム)に取って代わられるでしょう。そのうちに、いくつものプラットフォームやチャネルを別々に操作する必要はなくなります。 AIエージェントがそうしたバラバラの要素を一つにまとめてくれるようになるからです。AIエージェントが見えないアシスタントとして働き、さまざまなチャネルやプラットフォームにまたがる無数のタスクをまとめてスムーズに対応してくれる――。そんな未来へ飛び込むのは、難しいことではありません。ただ、そのような未来には身体的な体験がさらに重要になることは間違いないのですが、その点についてはまた別の機会にお話ししましょう。...

NET ViVi編集長に聞く、Z世代のリアルとコンテンツ作り

5 days ago

雑誌や書籍作りで培った出版社のクリエイティブ力やブランド力が、いま注目されています。本連載では、世の中のマーケターに向けて、さまざまなテーマでいまの時代における出版社のアセットやコンテンツ作りを紹介しながら、出版業界を活用するヒントをお届けします。 今回のテーマは、「Z世代に刺さるコンテンツ作り」。SNS総フォロワー数は、約828万(2025年9月現在)。若年層メディアの中でも圧倒的な数を誇る、講談社の女性誌「ViVi」のデジタル版「NET ViVi」の取り組みを通して、Z世代のリアルとコンテンツ作りのヒントを探ります。 ゲストは、「NET ViVi」編集長の平本哲也氏。聞き手は、10~20代女子のインサイトを研究している電通のソリューションチーム「GIRL’S GOOD LAB」代表の辰野アンナ氏です。 NET ViVi…… 講談社の女性誌「ViVi」のデジタル版。SNS・ウェブサイト・本誌を連動させた立体的なコンテンツ作りを行い、10代~20代の女性に、ファッション、ビューティをはじめ、ライフスタイル全般のトレンドと共感を届けている。     Z世代は、ツンツンしてそうだけどかわいげのある「究極のサバサバ世代」 辰野:はじめに、NET...

【Vision】

6 days ago

ときめいた教科書。学生時代ではなく、割と近年の話。日本文教出版の「高校美術」はただならぬ一冊らしい、という噂を耳にし、初めて教科書供給所というものに足を運び購入した。なんと言ったらいいんだろう。教科書だというのに、めくってもめくっても宝石箱。今でも開けばときめいてしまう。   ゲルハルト・リヒターの「オーバーペインテッド・フォトグラフ」というシリーズの作品「27. April 2015」がこの教科書の表紙。ちなみに、美術手帖によるアンケート「読者が選ぶベスト展覧会」で2022年のトップは、東京国立近代美術館の「ゲルハルト・リヒター展」だった。リヒターは1932年生まれのドイツ人アーティストで、表現手法というかシリーズが複数あり、シリーズごとにものすごい数の作品を生み出している。教科書の表紙になることが一つのベンチマークになるのかは分からないが、今の時代を生きる巨匠リヒターは、未来へと続くアート、その長い歴史に名を刻む存在であることは間違いないらしい。   「写実的な絵画」ではなく、「写真のような絵画」の「フォト・ペインティング」というシリーズがあることを知り、僕は写実的であることと写真と見まがうことの違いに、混乱しつつ、お見逸れしつつ。こういう表現に至る現代アートの歴史は、なんだか恐ろしいなぁとも思う。なんて高みなんだろう。   ◆   ところで、「トムとジェリー」に出てきそうなチーズ、と聞いただけで画が浮かぶ方はいるだろうか。三角柱のような塊で、大きめの気泡?みたいな穴がけっこうあるのが特徴。なんだったら、ジェリーがその穴をトンネルみたいに通っていた気さえする。幼いころの記憶をたどっているので自信はない。僕自身はチーズがそれほど好きではないせいかもしれないが、あんなチーズを現物では見たことがない。でも、トムとジェリーに出てきそうなチーズを、「いかにもチーズ」と認識している自分がいる。不思議。   ある日、ショッピングモールをふらふらしていて、ケーキコーナーを通り過ぎた。視界に入ってきた、いかにもチーズ!?先を進む下半身と、「ケーキコーナーなのに、いかにもチーズ」に目を釘付けにされた上半身。コケそうになった。近寄って見ると、これはチーズケーキか。いかにもチーズ、をチーズケーキでもって(つまりチーズを原材料に)模倣というか再現していた。うーん、ややこしい。奥が深い。目が離せない。   アートの世界では、トロンプルイユという手法が流通していることを知った。いわゆる「だまし絵」。だまし絵なら馴染みがある。床から水が流れ落ち、落ちた先は当然その床よりも下にある床、のはずが、床を目で追っていくと段差も勾配もない同じレベルの床だった。そんなマウリッツ・エッシャーの絵本を、子どものころ病院かどこかの待合室でよく見た気がする。割と最近の錯視体験は、カップヌードルミュージアムとかのフォトスポット。絵じゃないから、だまし空間?あれはトリックアートという言葉のほうがぴったりの、和気あいあいの大衆性。   ◆   また、ある日は国立競技場に向かってふらふら歩いていた。ちょっと時間が早いな、そうだ、この辺にギャラリーがあった気が。以前ジュリアン・オピーの展示を見に行ったMAHO KUBOTA...

心踊るサステナフードを食べながら、サステナビリティによるマーケティングの進化について考えてみた

6 days ago

「マーケティングにとって、サステナビリティは敵か味方か?」 電通サステナビリティコンサルティング室で、サステナビリティによる企業価値向上や事業支援を行っている桜井香織です。 企業経営におけるSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の重要性が高まる中で、マーケティングにもサステナビリティを取り入れようという動きが進んでいます。しかし、「商品やサービスを売るためのマーケティング」と「環境や社会の持続可能性を担保するサステナビリティ」の両立は決して簡単ではなく、多くの企業にとって難題です。 マーケティングとサステナビリティの両立について考える際、私たちは“心踊るサステナ”というキーワードを使っています。“心踊るサステナ”であれば、自然と買いたくなるはずだから――。 この連載では、お買い物好きなプランナー5人が、暮らしの中でいいなと思った“心踊るサステナ事例”を基に、マーケティング???おけるサステナビリティの可能性をひもといていきます。 <目次> ▼「多少価格が高くても、サステナブルな商品を買う」人は6.8%!? ▼心踊るサステナフードの魅力をみんなで考えてみた ▼「◯◯◯なのにサステナ」という逆張り発想 ▼心踊るサステナ探しの旅はつづく   「多少価格が高くても、サステナブルな商品を買う」人は6.8%!? 出典:電通サステナビリティコンサルティング室調べ(N=250)2025年6月実施...

キユーピー マヨネーズ100周年。ワクワクする「未来のマヨネーズ」の描き方

7 days ago

1925年に誕生し、長年日本の食文化を支えてきた「キユーピー マヨネーズ」は、2025年に100周年を迎えました。この節目にあたり、キユーピーでは未来志向の価値創造を目指し、電通未来事業創研が提供する「Future Craft Process」や「Expert Idea 500」を取り入れたワークショップを実施しました。 「Future Craft Process」とは、「未来の社会実態」「未来の生活者インサイト」の2つの視点から未来の企業価値をつくり出すアプローチ手法(詳細はこちら)。「Expert Idea 500」は専門家から500以上のアイデアを収集し、それを基に新しい事業の領域やコンセプトを導き出すサービスです(詳細はこちら)。 今回は、実際にワークショップに参加したキユーピー...

「持続可能なパートナーシップ構築のための広告制作プロセスマネジメントハンドブック【2025年度版】」発行

7 days ago

日本アドバタイザーズ協会(JAA)、日本広告業協会(JAAA)、日本アド・コンテンツ制作協会(JAC)、日本広告制作協会(OAC)、Interactive Communication Experts(I.C.E.)の5団体は10月1日、「持続可能なパートナーシップ構築のための広告制作プロセスマネジメントハンドブック【2025年度版】」を発行した。 同ハンドブックは、2018年9月に発行された「新しい働き方のための広告制作プロセスマネジメントハンドブック」の内容をベースに、現在の広告制作業界が直面しているテーマに対応するために大幅なリニューアルを図ったもの。これからの時代の広告制作プロセスをマネジメントしていく上での方向性を示すものとなっており、日々の業務に役立つ内容となっている。 【広告制作業界が直面しているテーマ】 ●広告のデジタル化に伴う制作業務の多様化 日本の総広告費は2024年には7.6兆円となったが、その47.6%にあたる3.6兆円をインターネット広告費が占めている。この急速な拡大の背景には、新たな消費者へのコミュニケーションの手段や手法が増え続けていることも挙げられる。そして、制作の現場はそうした新領域への対応を常に求められ続けている。加えて、インターネットメディアには即応性が求められることから、さらなるスピードアップへの要求も重なっており、結果として制作業務の過密化が生じている。今回からは、前回のハンドブックに参画した各団体に加え、デジタル領域を中心にコミュニケーションデザインを行うプロダクションやエージェンシーの業界団体である Interactive Communication Experts(I.C.E.)も加わった。 ●「仕事を請け負う受注者の保護」を強化する流れへの対応 2024年11月にはいわゆる「フリーランス新法」が導入されたのに続いて、26年1月には下請法が改正されて通称「取適法」に変わるなど法的な整備も次々と進められている。広告主から広告会社、制作会社へと流れていくバリューチェーンにおいて適正な受発注を行っていくためには、これまで以上にプロセスを明確化していくことが求められる。発注時に明確な証跡が残されていなかったり、あるいは明確なスコープ・オブ・ワークを示さないままに業務を依頼していたりなど、旧態依然とした従来からの受発注慣習を、時代に合わせて改めていく必要がある。...

事業の中長期成長に、テレビCMが有効な理由とは?

8 days ago

本連載では、広告主のKPIや課題を踏まえて、どのようにテレビCMを活用していけばよいかをお伝えします。 「効果がすぐには分かりにくいから、テレビCMは必要ないのでは?」「商品やサービスの認知や好意を向上させることが、本当に売り上げにつながるのか?」。これらは、テレビCMを含むメディアプランニングを考えるうえで、論点になることがあります。 前回記事の中で、広告主がテレビCMの活用を考えてみるべきケースの1つとして、「特に3年以上を見据えて商品・サービスの成長を望む場合」を挙げました。今回はこの点を深掘りし、中長期の事業成長戦略にテレビをどう活用するべきか、電通のメディアプランナー・山崎博史が、実例を交えてお伝えします。 <目次> ▼広告の事業貢献効果を正しく計測する ▼「効果が見える=効果がある」は、正しいのか? ▼トップファネル投資が、中長期成長を促す ▼「認知」や「好意」は、売り上げにつながるのか? ▼数年先の売り上げを作るために、トップファネルコミュニケーションは非常に重要 ▼広告は投資である   広告の事業貢献効果を正しく計測する 私は普段のメディアプランニング業務において、「広告をいかに事業成果につなげるか」という点に重きを置き、プランニング・実行・検証のプロセスに当たっています。このプロセスを実現するには、広告の事業貢献効果を、いかに正しく計測するのかが重要になってきます。...

うんちが薬に。「腸内細菌ドネーション」から始まる健康の未来

13 days ago

「うんち創薬」という新しいビジネスをご存じでしょうか? 「うんち創薬」とは、優れた腸内環境を持つ「腸内細菌ドナー」から便を提供してもらい、腸内細菌を抽出して患者の腸に移植する「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)移植」などの医療や、創薬に取り組む事業です。同事業を推進するのが、日本発の医療・創薬スタートアップ「メタジェンセラピューティクス 」。 本連載では、メタジェンセラピューティクス代表取締役社長CEOの中原拓氏と、同事業に伴走する電通のクリエイティブ・ディレクター 佐々木瞭氏にインタビュー。「うんちのドネーション」を通じて構築される社会のビジョンや、事業の成長に電通のコミュニケーションノウハウがどう貢献できるかなどについて話を伺いました。 (左から)メタジェンセラピューティクス 中原拓氏、電通 佐々木瞭氏 <目次> ▼「うんち×創薬・医療」というビジネスを立ち上げたワケ ▼“バイオベンチャーの100均問題”を乗り越えるために必要なこと ▼「難病治療に社会全体が関わり合う場」を可視化するビジョンマップ...